「冷凍セット」さえあれば毎日の食事作りが短時間&手軽に! 食材も腐らせません!!【作ってみた】

食・料理

更新日:2015/8/4

 使う予定もないけれど、安売りでついついまとめて食材を大量買い。そして結局使わずそのまま冷蔵庫の中で腐らせたり賞味期限が切れて捨てることに…。こんな経験は誰しもあるもの。しかし、これからは買ってきたらすぐに冷凍してしまうことで最後まできちんと使え、且つ、食事作り自体も短時間で、より手軽になるらしい。そんなレシピを紹介した『生で冷凍、素材は2つ! セットで冷凍! 15分クッキング』(池上正子/講談社)が発売された。この中で「冷凍セット」の良い点として①野菜を切ってそのまま冷凍出来る。②使い勝手の良いものをセットし、下ごしらえを省ける。③凍ったまま調理するので15分以内で料理が完成する。とあった。どれも本当であれば嬉しい限りなので、実際作って確かめてみることにした。

 まずベースの冷凍セット作りから。今回は年中活躍する万能野菜セットから「じゃがいも+玉ねぎ」を冷凍することに。

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1、「じゃがいも+玉ねぎ」冷凍セットの作り方(P、10)

 ①じゃがいもは皮をむいて1cm厚さに切り、水に5分ほどさらして水けをきる。玉ねぎは繊維に沿って1cm幅に切り、水けをしっかり拭く。

 ②じゃがいもと玉ねぎを一緒に冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて平らにする。

 ③冷凍したら完成

 一般的にじゃがいもは「冷凍できない」と思われがちだが、調理したじゃがいもが冷凍に向かないだけで、生のままなら食感も味も変化せず、むしろ味がしみ込みやすくなり煮くずれもしなくなるそう。玉ねぎは甘みがUPする。冷凍することで食材の良さをさらに引き出すことになるらしい。

 1、で作った冷凍セットを使ったメニューを3品作ってみた。

2、鮭とじゃがいものソテー(P、12)

 フライパンにサラダ油とにんにくを入れ、香りがしてきたら一口大に切り小麦粉をまぶした鮭を入れて両面焼く。そこに凍ったままの冷凍セットを加えふたをし、9分ほど蒸し焼きにして最後に塩こしょうを振れば完成。
ほくほくしたじゃがいも、甘くトロっとした玉ねぎと香ばしい鮭が良く合う。味付けは塩こしょうのみなのに、蒸し焼きにしたことでそれぞれの味が凝縮されしっかりした味がついていた。にんにくの香りも良いアクセントに。調理時間ぴったり15分。

3、ジャーマンポテト(P、14)

 フライパンでソーセージを炒め、その後冷凍セットをそのまま加えふたをして7分ほど蒸し焼きに。最後に塩こしょうをして完成。
こちらも蒸し焼きにすることでそれぞれの食材の味が凝縮されるので、通常使う粒マスタードなどもいらずそのままでも十分美味しい。さらにそこに黒こしょうを少し多めにふりかけることで味が引き締まる。こちらは調理時間10分。

4、ビシソワーズ(P、15)

 鍋に凍ったままの冷凍セットと水・洋風スープの素を入れ7分ほど煮る。そこに牛乳を入れミキサーなどで撹拌し、塩こしょうで味を整え、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして完成。じゃがいも、たまねぎ、牛乳というシンプルな材料でとっても優しい味。比較的さらっとしたスープなので、冷やして飲むと口当たりが良くゴクゴク飲める。夏の暑い時期にぜひ。調理時間はこちらも15分。(冷やす時間は含まず)

★冷凍セットを作る際のポイントのおさらい

①冷凍セットはそのまま使うことが多いので、使いやすい大きさに切る。
②水けがついたまま冷凍すると霜がついてしまい野菜のうまみが失われるので、しっかり水けは拭いておく。
③空気が入っているとこちらも野菜のうまみが失われるので、ギュッと手で押さえながら袋から空気を押し出し、最後は平らにして冷凍する。
④冷凍セットを使う際は袋に入ったまままず粗くほぐすことで、短時間でしっかり火が通るようになる。
⑤短時間調理を実現するために、ふたをしてしっかり蒸し焼きにする。

 確かに本で紹介されていたように、皮を剥いて切って冷凍し、使用する際は解凍もせずそのまま加えて短時間蒸し焼きにしただけなのに、しっかり中まで火が通り、いつもより食材そのものの味が際立っていた。安い時に大量買いしたのはいいけれど、使いきれずムダにしていたなんてこともなくなって節約にも繋がりそう!

文=JUNKO