【24時間テレビ】DAIGOのDAI語で振り返る24時間マラソン、ゴールまでの軌跡

芸能

2015/8/24

「HM、走り・ます!」

 歌手でタレントのDAIGOは、日本テレビ系列『幸せ! ボンビーガール』でそう答えた。同系列『24時間テレビ』の今年のチャリティーマラソンランナーに指名され、そのオファーを受けたときのことである。

 彼が駆使するアルファベットを使った略語、“DAI語”。「GC」=「ガチ」、「MKMB」=「三日三晩」、「PP」=「プチパニック」など、省略する必要はないだろうとツッコまざるをえない単純さがいい。そのルックスの良さ、にじみ出る育ちの良さと相まって、普通なら一蹴されそうな言葉遊びがおかしみを生んでいるように思う。

 というわけで、『24時間テレビ』放送直前の8月19日に緊急発売されたのが、『DAI語辞典』(ぴあ)。これまでに生み出された“DAI語”が、発言の経緯や補足情報などの解説とともに豊富に紹介される。本書によると、「GTP」=「ガチテッパン」のような若者言葉のほかに、「GIGS」=「郷に入りては郷に従え」といった慣用句も存在するようだ。ただ単純に発言しているだけでなく、DAIGOがいざというときには深い発言をしていることがわかる。「P」=「ピュア」のような一文字であったり、「HKさん」=「氷室京介さん」のようにフツーに名前のイニシャルだったりすることもあるらしい。ともかく、彼のユーモアとセンスの良さを知りつつ、その発言内容から真面目で誠実な人柄も伺えるのだ。

 そして、本書からは今回のチャリティーマラソンにおける心境の変化も垣間見ることができる。『幸せ! ボンビーガール』でランナーの候補にあがった際は、「OZN」=「俺は絶対ない」と思っていたという。が、その予想に反して指名され、彼は突然のことに困惑してしまう。その後、1週間悩んだ末に出した答えが、冒頭で紹介した「HM」=「走ります」だった。そのときの気持ちを「SKR」=「すっきり」と表現している。しかし、歌手として活動してきた彼は100kmマラソンに耐えうる体力に欠けていた。このため、練習中は肉体的・精神的にぐったりしてしまい「MSSI」=「満身創痍」。今年の『24時間テレビ』のテーマである「つなぐ〜時を超えて笑顔を〜」をふまえ、47都道府県のリレーランナーたちから託された2本のたすきを、無事にゴールである武道館まで運ぶことができるのか、大きな不安を抱えていたという。

 こうして迎えた22日のチャリティマラソンスタートの日。スタート直前には、「PD」=「パーフェクトDAIGO」とその意気込みを語り、リラックスした様子に見えた。だが、2日目の23日になり、60km地点あたりから右脚のふくらはぎが痛みに襲われる。そしてそれは両脚に広がっていった。ひどく辛そうな表情が痛々しく、番組に出演する人々も応援に熱が入るが、ついにはDAIGOのロックミュージシャンとしての魂であり、オリエンタルラジオが用意したという特注の手袋を外してしまう。まさに、「MSSI」=「満身創痍」、「HRKP」=「疲労困憊」の状態だった。

 が、武道館が見えてきた残り0.64km地点で、彼は再び手袋をはめた! と同時に流れ始めるいつものあの曲『負けないで』。沿道の人々の盛大な応援を受けつつ、涙が止まらなくなるDAIGO。号泣しながら、きっちり番組放送内にゴールした。と同時に、やはりナイスなタイミングで流れ始める、こちらも『24時間テレビ』定番ソングの『サライ』。「まさにHMでしたね。走り・ました!」と名言を残し、番組はまったくもってきれいにエンディングを迎えた。いや、茶化しているのではない。本当に最後までDAIGOがカッコよかったのだ。

 なお、今回の『24時間テレビ』のマラソンで、DAIGOは熱愛が発覚している北川景子との電撃結婚発表が期待されていた。というのも、放送初日である8月22日が、彼女の29歳の誕生日だったからだ。しかし、この期待はあっさり裏切られた。代わりにといってはナンだが、堀北真希と山本耕史の電撃入籍が報じられた。これは、DAIGOが22日、まだ走っていたときのことだが、彼にもこの特ダネがマラソン休憩中にスタッフから親切にも知らされたという。そのときの胸中やいかに? …って、懸命に走っている最中にやっぱりそれどころじゃあなかったか。

 マラソン中はさすがに聞けなかった“DAI語”。だが、『24時間テレビ』直後に放送された『行列のできる法律相談所』にDAIGOが出演。「足がBKBK、バッキバキだった」、「今一番食べたいのはNK。肉」などと、“DAI語”をばんばん披露してくれた。『DAI語辞典』の言葉を借りれば、感動のゴール直後で「IVT」=“I’m very tired”だったはず。だが、タレントとして最後の最後まで実直に仕事を全うするDAIGO。その姿にファンはさらに増えたはず。今回のマラソンを経て、今後の活躍がますます「KTI」=「期待」される。

文=林らいみ