人跡まれな広大な無人地帯・南アルプス深南部を巡る『秘境・南アルプス深南部 逡巡山行記』刊行

文芸・カルチャー

2015/8/29

南アルプス深南部

 人跡まれな広大な無人地帯、南アルプス深南部に二十数年通い詰めた祐嶋繁一。彼の経験を元に綴られた、貴重な山行記録集『秘境・南アルプス深南部 逡巡山行記』が2015年9月4日(金)に発売される。

 天竜川と富士川にはさまれ、南北120km、東西40kmにおよぶ日本有数の山脈、南アルプス。その北部エリアは日本第2位の高峰・北岳などを擁し、アクセスも便利なことから多くの登山者でにぎわっている。また、南部エリアにも3,000m峰が連なり、大きな山塊を歩く充実感が得られるところのため、登山上級者に人気のエリアとなっている。

しかし、その南部エリアのさらに奥は「深南部」と呼ばれる広大な無人地帯だ。登山道も未整備で、人跡まれな山深い場所。同書では、自然が色濃く残る「深南部」を祐嶋が歩き、そして記してきた貴重な記録が綴られている。

未知の領域とも言える“南アルプス深南部”には、いったい何が待ち受けているのだろうか。祐嶋の目線になって、その情景を思いながら読んでみよう。未知との出会いが、そこにあるかもしれない。

目次
初めて通過した鎌崩 / 青薙山で山パートナーと出会う / 深山で深南部のパイオニアと遭遇 / 大根沢山はイワカガミの大群落 / シロヤシオを求めて京丸山へ / 荒廃 林道をたどり不動岳と鹿ノ平へ / 日帰りで黒山をたどる工夫ルート / ヒルに始まり、あわや遭難の下山 / ボタン尾根から京丸山へ渋い尾根歩き / 風イラズからの下山でビバーク / 念願の秘峰・合地山を訪れる / クロス登山で二ツ山の尾根を歩く / 兵越峠からヤブ山歩き / 上河内岳前衛の地味な山 / 戸中川西俣林道から黒沢ガレ経由の周回 / 浜松市合併記念に、源流を詰めて中ノ尾根山へ / 大根沢山と大無間山をテント泊で縦走 / 気田川源流から深南部にアクセス / 気田川・宮の沢か ら京丸山を訪れる / 平岡からの長い熊伏山周回

■『秘境・南アルプス深南部 逡巡山行記
著:祐嶋繁一
価格:2,700円(+税)
発売日:2015年9月4日(金)
発行:山と溪谷社

祐嶋繁一
1949年12月、岐阜県高山市に生まれる。紫岳会(静岡大学山岳会)会員。小学6年のときに校内登山で地元の焼岳に登ったのが初の登山体験。1968年、静岡大学山岳部に入部し、南アルプスを中心に縦走、岩登り、沢登りを経験する。1994年秋から20年ぶりに山登りを再開。南アルプス深南部を中心に歩き、この山域への入山回数は200回以上に及ぶ。K-mix 静岡エフエム放送の社長を経て、2015年に同社会長に就任。