「西山宏太朗」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

公開日:2015/8/28

西山宏太朗

これからの活躍が期待される声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第79回となる今回は、テレビアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」鬼怒川熱史役、「ジュエルペット マジカルチェンジ」雲母朔太郎役などを演じる西山宏太朗さんです。

――今年1月から放送されていた「美男高校地球防衛部LOVE!」で鬼怒川熱史役を演じていましたが、どんなキャラクターでしたか?

西山:地球防衛部の部長で、みんなのまとめ役的な存在でした。協調性はあるんですけど、その思いやりゆえに言葉足らずなところもあって、それも彼らしさだなと。自分と似ているというか、共感するところも多いです。お母さん的な存在というか…。収録中は、「そうだよね」ってキャラクターと話し合いながら演じている感じもあったと思います。

――今年4月からは、「ジュエルペット マジカルチェンジ」で雲母朔太郎を。朔太郎はどんな男の子ですか?

西山:科学好きで、「あいり」という人間側の主人公のお兄ちゃんです。じつは、朔太郎を演じてから初めて、妹萌えっていうか、妹にキュンキュンする気持ちがどんなものか発見できたんですよ(笑)。実際には妹がいないので。

――なるほど(笑)。そして、8月からは文化放送で、「西山宏太朗が24歳までに叶えたい9つの夢。」という新番組がスタートしていますね。

西山:本当に嬉しいです! 10月11日で24歳になるんですけど、それまで9回に渡って叶えたい夢のことを語っていこうという、2カ月限定の動画ラジオです。これまでアシスタントをしていた「A&G ARTIST ZONE 2h」が改編で終了したんですが、今度は自分の番組で文化放送に帰ってこれたのが嬉しくて。しかも動画つきで、めちゃくちゃ高まっています! グッズのデザインをすることになっているので、ぜひチェックしていただければと思います!


――ところで、西山さんが声優を目指したきっかけは?

西山:小学校のころから声優かアナウンサーか漫画家になりたいって、卒業文集的なものにも書いてあって。中学生のころに、友達から「声が特徴的だから、声優になってみたら?」ってすすめられて、じゃあなってみようかなって。高校に入学してから81プロデュースのオーディションで賞をいただいて、養成所に入りました。

――声優になる前に見ていたアニメは?

西山:「もののけ姫」のアシタカがすごくカッコよくて、何度も繰り返し見てました。他にも、家でケーブルテレビをつないでいたので、学校が終わった後に「らんま1/2」とか「めぞん一刻」とか、「タッチ」とか「うる星やつら」を見てました。

――部活には入っていましたか?

西山:中学生の頃はバスケットボール。高校は部活に入らず、アルバイトをしてましたね。最初は牛丼屋さん、その後にドラッグストアー、コンビニ。それと並行して、塾の事務作業をしてました。先生が紙に書いた問題を、ワードとかエクセルを使ってデータ化したりとか。


――経験しておきたかったアルバイトはある?

西山:憧れがあるのはパン屋さんですね。母がパンが好きで、僕も昔からよく食べていたので、パン屋さんだったら母が喜んでくれるかも? と。あとは、メキシコ料理屋さんとか。単純に、今はまっているからなんですけど(笑)。普段から、タイ料理、ハワイアン、イタリアンとか、いろんな国の料理が好きで、この前たまたま降りた駅の近くのメキシコ料理屋さんに入ったら、タコスが超おいしくて! それまで香草がダメだったんですけど、今はパクチー大好き。大量に入れて食べたりします。最近パクチー女子とか、ありますよね!?

――あります! ということは、西山さんはパクチー男子ですね(笑)。ちなみに、「地球防衛部」では男子高校生役でしたけど、自分はどんな高校生だった?

西山:う〜ん、高校に入った当初は、同級生というより先輩と仲が良かったと思います。その先輩が先生と仲が良くて、先生とも仲良くなったりとか。すごく背伸びしたい時期だったと思うんですけど。パソコンルームが全学年共有だったので、休み時間はそこがたまり場みたいになって、みんなでパソコンをいじったりとか。そこで出会ったのがきっかけだったと思います。

――なんとなく同級生と仲がいいイメージがあったので、意外でした。

西山:中学校のころは同級生の友達が多かったですよ。そのときの友達には今でも会ってます。この前は一緒にビアガーデンに行って、楽しかった〜。


――では、ジャンルに関係なく、好きなものを3つ挙げてください!

西山:じゃあ、今は夏真っ盛りなので、夏の好きなものを挙げるなら…アイス、ソーダ、写真。まず、アイスはマスト! 冷凍庫には、好きなアイスが必ず2種類は入っていて、その他に100円のアイスが3個くらい入ってます。いつでも食べたいので。お風呂で湯船に浸かりながら食べることもあるし、お行儀悪いかもしれないけど、朝、駅まで歩きながら食べたりしてます。氷を食べながら歩いてることもありますね(笑)。

――特に好きな味は?

西山:この時期はやっぱりスイカ。普段はクッキー&クリームが好きだって、いろんなところで言ってるんですけど。スイカバーも好きだし、「爽」のスイカ味がすごくおいしい。スイカの種をどうするかっていうのが、企業努力の見えるところで(笑)。チョコになってたり、ラムネになってたり、すごくおもしろいなって思います。

――さすがにくわしいですね(笑)。次に、ソーダとは?

西山:炭酸がめちゃくちゃ好きで、その中でもソーダが好きなんです。季節のフレーバーとか、最近、1日1本は飲んでるかもしれない。この前はクリームソーダが飲みたくなって、自分でグラスとバニラアイスとメロンソーダと長めのスプーンを買ってきて、一人で作って食べました。チェリーを乗せる瞬間が最高に幸せなんですよね〜。

――では最後の一つ、写真は?

西山:トイカメラで写真を撮っていて、冬も素敵ですけど、夏は日差しが気持ちよくて。写真自体がパッと華やかに明るくなるんですよ。これから現像するんですけど、この前はひまわり畑を撮ってきました。青空もキレイだったから、きっといい感じだろうなって期待してます。フィルムって、全然ダメだったとしても、現像するまで仕上がりが分からないのが楽しいんですよね。プリントが手元に残って、何回も見返せるのも魅力だなって思います。


――写真を始めたきっかけは?

西山:もともと使い捨てカメラが好きで、小学校の頃は修学旅行とかで必ず持ち歩いていたから、気づいた時には写真が好きで。一緒にいる友達を撮って、この時の料理おいしかったよねとか、また同じ服着てるねとか、話すのが楽しい。データにして友達に渡したり、写真屋さんで、自分用のオリジナルフォトブックを作ってもらったりしてます。

――次に写真を撮りに行きたい場所はある?

西山:ベタですけど、軽井沢に行きたい! 昔、家族で行ったことがあるんですけど、独特のオシャレな雰囲気で写真に映えそうだし、バンガローハウスに泊まりたいんですよね。…美味しいソーセージも食べたい(笑)。

――では、最近の休日の過ごし方は?

西山:この夏は、かき氷屋さんに行きたいと思ってます。目白に、天然氷にジャム状のシロップをかけてくれる美味しいかき氷屋さんがあるんですよ。友達と、下北沢までかき氷を食べに行く約束もしてます。去年は期間限定の出店みたいなのがあったので、今年もあるといいな〜。


――仲のいい声優さんはいますか?

西山:「2h」で一緒にアシスタントをしていた入江玲於奈くんは、仲がいいですね。最近、玲於奈と谷口悠くんと3人で、「大井町クリームソーダ」っていうユニットを結成したんですよ。玲於奈と2人で話してたときに、「このまま周りに身を任せる感じじゃダメだ!」「若いんだからさ、いろんなことにチャレンジしようよ!」という感じで(笑)。玲於奈とは何でも話せますね。

鈴木裕斗くんとも、こまめに連絡をとってます。近況報告とか、お互いの意見交換がすごく勉強になっていて。すごく客観視した大人っぽい意見をくれるので、相談事は彼にすることが多いです。玲於奈と裕斗には本当に感謝してます。

――カラオケでよく歌う曲はある?

西山:最初はコブクロさん。「赤い糸」とか。次にハロープロジェクトを歌って、その次に藤井隆さん、それから「ギザギザハートの子守唄」を歌うのが一連の流れです(笑)。で、ちょいちょい季節モノを入れて。夏ソングは好きですね。まだ歌いこなせないけど、森山直太朗さんの「夏の終わり」とか、YUIさんの曲とか。もともと聴く音楽は、女性ボーカルが多いんですよ。

――では、お仕事の話に戻ります。これまでのお仕事で、大変だったエピソードは?

西山:体調管理がとても大切なお仕事だと実感したのが、モブ役で出させていただいた現場でした。声が出ないことを言い出せなかったんです。まだ新人だし、それで仕事がなくなったら、と思うと…。声がカスカスのまま現場に行ったら、「別の方に変わってもらいます」と、逆に迷惑をかけてしまって。すごく悔しくて、二度と同じことはしないって心に決めました。長い付き合いになるマネージャーさんやスタッフさんと信頼関係が持てるように、ちゃんと相談するべきだと。自分の中でもターニングポイントになりました。

――今、体調管理でしていることは?

西山:基本ですけど、手洗いやうがい、あとはよく食べてよく寝る! 寝ないと気が済まないほうなので、8時間は寝ます。夜11時ごろ眠くなっちゃうこともありますね。あとは、家でクーラーをつけないんですよ。扇風機をつけて、蚊取り線香をつけて、ステテコにタンクトップっていう涼しい格好で過ごしてます(笑)。


――演技をするときのこだわりは?

西山:楽しむことと、責任を持つこと。やっぱり自分が楽しんでいないと、作品の楽しさが伝わらないと思うので。「地球防衛部」の出演が決まった時、僕が尊敬している柿原徹也さんが「楽しんでこい!」って言ってくれたんですよ。すごく緊張していたから、楽しんでいいんだって思うとすごく気が楽になって。その時の柿原さんの言葉は、今でも支えになっています。

――これから演じてみたい役や、挑戦してみたいことは?

西山:すっごくゆる〜い、癒し系のキャラクターを演じてみたいです。人間じゃないような脱力系のキャラクター。あと、声ではないけど、パーソナルな部分でいうと、雑誌編集にすごく興味があるんです。自分の撮った写真をどこかでみなさんにお見せしたいっていうのもあるし、もし自分が写真やキャッチコピーをレイアウトしたら、どんな誌面になるんだろうな〜って。

――近いうちに、どこかの雑誌で「西山宏太朗責任編集」という特集が組まれそうですね(笑)。最後に、読者へのメッセージをお願いします!

西山:すごく自由にお仕事をさせていただいてるんですけど、そんな中で応援してくださる方がいることが、すごく嬉しいです。これからもっともっと、みなさんに興味を持ってもらえて、喜んでもらえる、そして長く記憶に残るような存在になりたいと思いますので、ぜひ応援をよろしくお願いします!


――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!


<西山宏太朗>

・西山宏太朗(81プロデュース)
http://www.81produce.co.jp/list.cgi?man+4222716115030

・西山宏太朗 Twitter
https://twitter.com/koutarotaro

◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)

(取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト」)