『火花』に続く旋風を巻き起こせるか!? 磁石・永沢たかしが『メビウスの環』で作家デビュー

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/17

    メビウスの環

 ピース・又吉の小説『火花』が200万部を突破し、ダブルミリオンを達成する中、出版業界はかつてないほど芸人作家に注目が集まっている。そんな中、満を持してひとりのお笑い芸人が作家デビューする。磁石・永沢たかし。彼の処女作『メビウスの環』が、2015年8月28日(金)から各電子書籍ストアでの配信を開始した。

 磁石は、M-1グランプリ8年連続・準決勝進出、THE MANZAI 2011、2012、2014でファイナリストにまで残る実力派のコンビ。永沢は芸歴15年で培った構成力を武器に、小説家としての才能を遺憾なく発揮して、新境地を切り開いている。

 小説のテーマは「欲望の果て」。待っているのは、希望か絶望か…。欲が絡み合い、複雑な人間模様を織りなす、衝撃のSF・ホラー小説だ。

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 「実際にそこの世界に入ったような気持ちで読んでいただければ」と、永沢は語る。ダイヤの原石として、彼が渾身の力で取り組んだ物語は、又吉に続く旋風を巻き起こすことができるのだろうか…!?

それは、 永遠に繰り返す地獄のはじまり――。
「妹に会いたい」それだけが松岡の望みだった。生き残ればどんな願いも叶うというゲーム、「メビウス」に参加した松岡。 だがそこには、 参加者の身体の機能を一部制限する特殊なルールが存在した。集まったのは、全部で5人。全員で力をあわせ協力することを誓った矢先、仲間の一人が惨殺される。精神的にも肉体的にも追い詰められた松岡が取った行動とは……!? ストレスが日常をむしばむ狂気を描いた、マリオネット・ホラー「黒いひこうき雲」も収録。

■『メビウスの環
著:永沢たかし
価格:500円
発売日:2015年8月28日(金)
発行:ブックウォーカー
⇒『メビウスの環』試し読み
※2週間限定で「黒いひこうき雲」全編のTwitter立ち読みも可能

永沢たかし(ながさわ たかし)
1979年、秋田生まれ。ホリプロコムに所属。相方の佐々木優介とともに、お笑いコンビ「磁石」として活動中。本書が処女作となる。