叩き上げのよう“Juice=Juice”、王道の“カントリー・ガールズ” ―アイドル界の老舗「ハロプロ」が“今面白い理由”【前編】

芸能

2015/9/4

 アイドル界の老舗勢力である、ハロプロことハロー! プロジェクト。世間一般のイメージでは、未だ「モーニング娘。なら知ってるよ」といった言葉でくくられてしまう印象もある。しかし、様々なアイドル達が日夜ライブシーンで活躍する現在だが、昨年下半期から、一部ファンの間では“第2次ハロマゲドン”と称される程の大変革が訪れたハロプロも、17年に渡る歴史と伝統を受け継ぎつつ、新たな風と共に強烈な存在感を放ち続けている。

 2015年9月現在、結成10周年を超えた℃-ute、12期メンバーが加入したモーニング娘。’15、改名や新メンバー加入などの話題が相次ぐアンジュルムなど、ハロプロには様々なグループが在籍している。各グループの単独公演や、各グループが一同に介する通称・ハロコンと呼ばれる合同コンサートなど、ライブという名の現場の多さも惹きつけられる魅力の一つであるが、興味を持ち始めた人達にとっては、どこからハロプロを体感すべきか迷う瞬間もあるはずだ。

 そこで今回は、伝統と新鮮さの双方を感じさせてくれる“今のハロプロが持つ魅力”を伝えるべく、ハロプロに造詣の深い方へのインタビューを打診。

 ハロプロファンからの信頼も厚い雑誌『Top Yell』(竹書房)ほか各誌で様々なアイドルへのインタビューを手がけるほか、同誌の連載が書籍化された、モーニング娘。’15の10期メンバーである工藤遥と佐藤優樹による『まーちゃんくどぅーのハロプロ先輩探訪団』(竹書房)での“聞き手”も務めた、小野田衛さんへ各グループに抱く魅力や今後への期待を伺った。

昨年下半期から現在までの動向。転換期を迎えて“攻めに転じた”ハロプロの今

 初めに、昨年下半期から現在までのハロプロの状況を整理していく。昨年8月のBerryz工房による無期限活動停止発表から今年3月に武道館で行われたラストライブ、そして、昨年11月末の道重さゆみの卒業ライブは、象徴的なできごとだった。

「今まで“目の前にあったものがなくなる”という転換期だった」と振り返る小野田さんだが、同時に、現在までにみられるハロプロの流れを「“攻め”に転じた」と語る。

「例えば、メンバーの成長を見届けてきた古くからのファンからも“面白い”という声をよく聞きます。また、2010年辺りから始まった“アイドル戦国時代”の影響もあり、アイドルのファン層自体が広まったように見えますが、昨年頃からは中島卓偉さんなど、つんく♂さんだけではない制作陣の楽曲が目立つようになり、ハロプロ自体のイメージも変化してきました」

 全体の流れとしては「新しいグループが誕生する中、本流として変わらないグループもいるのが注目すべきポイント」とも話す小野田さんだが、では、いったいグループごとに注目すべきポイントはどこか。さらに深く迫っていきたい。

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