脱マンネリ! じゃがいもの世界が広がる斬新レシピ☆【3品作ってみた】

食・料理

更新日:2015/9/10

 ご家庭で必ずと言ってもいいほど常備されている“じゃがいも”。それだけ使い勝手が良いからだと思うが、いざ作るレシピはカレー、肉じゃが、ポテトサラダ…とマンネリ化しがち。そんな優秀なじゃがいもにもっと新しい世界を与えるべく、『使えるじゃがいもレシピ 煮ても、揚げても、炒めても。優秀素材をフル活用の和・洋・中105品。』(小泉功二他/柴田書店)が発行された。ここでは様々なジャンルのシェフによる、今までにあまり見たことがないようなじゃがいもレシピが紹介されていて、思わず「そんな手があったかぁ」と唸ってしまうほど。今回はそんなレシピの中から、簡単だけど新しいじゃがいもレシピ3品を実際に作ってみた。

1、じゃがいもと豚バラ肉の生姜焼き(P.44)


 蒸して輪切りにしたじゃがいもをフライパンで両面焼き、皿に盛る。その上に、炒めたところに生姜や鶏ガラスープ、オイスターソースなどを加えてさらに炒めた豚バラ肉をのせれば完成。
 通常の豚肉の生姜焼きにじゃがいもがさらに合わさった1品。上にのせた生姜焼きのたれが下の淡白な味のじゃがいもにもしみ込んで箸が進む。この一皿で野菜も肉も摂れ一度で二度美味しい、かなりお腹いっぱいになるガツン系レシピ。

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2、じゃがロール(P.95)


 かつらむきしたじゃがいもをくるくる巻いて直径1cmほどの太さにし楊枝でとめたものに薄力粉を軽くつけ油で揚げ、最後に軽く塩をふれば完成。
 この一皿が出てきて、これがじゃがいもだと分かる人が一体どれくらいいるだろうか。これこそまさに「その手があったか!」と目から鱗のレシピ。人生で初めてじゃがいものかつらむきをして巻いたが、作ってみると見た目も可愛く、いつものフライドポテトのホクッとした食感ではなく、カリッとしていて美味しい。よりおつまみに適した一品。

3、芋練り味噌汁(P.116)


 ペーストしたじゃがいもに白玉粉と水を加えて団子状にし、薄力粉を漬け油で揚げる。これを、だしを入れ味噌を溶いたところに入れて温め、お椀に盛れば完成。
 じゃがいもを使った味噌汁はよくあるが、ここではじゃがいもを団子にしたことでもちもちっとした食感になり美味しい。飲み過ぎた後や、食欲がない時にでもさらっと食べられる優しい味。

変幻自在なじゃがいもはまだまだ可能性を秘めた野菜だった!
いつも野菜室にあるじゃがいもを見ては「どうやって使おうか?」と数少ないレパートリーの中で頭を悩ませていたが、この1冊と出会うことで、煮ても揚げても炒めても良く、薄切り細切りマッシュも可…と、本当に変幻自在なじゃがいもの活用方法を知り、改めてじゃがいもを見直した。ぜひいつものマンネリレシピから新しいじゃがいもの世界を広げて欲しい。

文=JUNKO