相撲好き“スージョ”急増中! 一冊で相撲の魅力がマルッとわかるレッスン帖登場

スポーツ

2015/9/13

 日本の国技・大相撲。見た感じはちょっと地味だし、落ち着いてるし、あまり若者には馴染みがないのかと思いきや。最近、ファッションモデルの市川紗椰さんやエッセイストの能町みね子さんらをはじめ、女子を中心に相撲ファンが増加中なのだ。

 というのも昨年、日本相撲協会が企画した「関取にお姫様抱っこしてもらえる」イベントには8000人を超える女性たちの応募が殺到。今年1月には、相撲愛を深める女子“スージョ”のための雑誌『相撲ファン』(大空出版)が創刊され、予約好調ですぐに増刷が決定。最近では、8月に通販雑貨を扱うフェリシモから、女子向けのカワイイお相撲さんの陶器製ブローチが登場したり、FacebookやTwitterで女子が発信する相撲の投稿を見かけることも増えてきた。

「ちょ、相撲ってそんなに面白いの!?」と少しでも興味が湧いた方は、今月発売になる『相撲「通」レッスン帖』(三十四代木村庄之助こと伊藤勝治:監修、福家聡子:イラスト/大泉書店)のご一読を。見方さえわかってしまえば、相撲はめちゃくちゃ面白い。その“見方”をキュートな絵を交えながら楽しく教えてくれる、ごっつぁんな一冊なのだ!

 内容は、初心者が抱きがちな疑問にズバリ答える一問一答スタイルで、答えるのは行司界の最高位である「三十四代木村庄之助」を務めてきた伊藤勝治さん。力士から親方、相撲部屋、番付、決まり手・ルールといった101問を網羅して、初心者はもちろん、コアなファンも改めて「相撲」の魅力を振り返ることができる構成となっている。さっそく一部をご紹介すると、たとえば、間延びしがちにみえるアレにも深いワケが……。

 

Q 何度も仕切り直すその理由は?


A 立会いまでの仕切り直しは、力士同士の探り合い。手や足の位置、体の前傾具合などから、相手がどんな相撲を取ろうとしているのかを読み取ります。仕切り線から離れていれば「勢いよく当たろうとしている」、逆なら「がっぷり組み合おうとしている」など、仕切りを重ねて取組のイメージを練り上げるのです。

 仕切りと塩まきを繰り返して気合を高め、互いの呼吸がそろった時こそバッチーンとぶつかっていく。これがオンのお相撲さんなら、オフのときはというと……。

 

Q 力士の休日はいつ? 過ごし方は?


A 必ず休みと決まっているのは、本場所後の1週間だけ。それ以外は、部屋の方針によりますが、多くても週休1日、全く休日を設けない部屋も珍しくありません。(中略)休日は普通の若者と同様、映画を見たりデートをしたり、長期休暇には故郷に帰ったりもします。

 と、お相撲さんに恋するスージョ必見のプライベートなネタも。ところで、お相撲さんのインタビューで「うれしかったとき」を尋ねると、しばしば「十両になれたとき」という言葉が返ってくる。この背景を知ると、観戦がもっと楽しくなるかもしれない。

 

Q 「十両昇進が一番うれしい」のはなぜ?


A 十両になると、部屋で個室が与えられ、付け人が付き、相撲協会から月給が支給されます。「関取」と呼ばれるのも十両から。(中略)四股名の後に「関」と敬称で呼ばれるのも十両から。まさに、一枚下の幕下筆頭とは雲泥の差です。

 十両と幕下では、まさに天国と地獄! あと少しで十両になれる幕下上位の力士たちが見せる白熱のバトルは、観戦側も手に汗を握る。体の小さい力士が勝ち抜いて十両へ昇進し、やがては幕内へと昇っていったりすると「母の気持ちになって泣いちゃう」とは身近な相撲通の談。

「それほど言うなら見てみたい!」とウズウズしてきた方! 本書では、「お茶屋さん」を通す観戦ルートを紹介している。

「“お茶屋さん”とは、マス席など上等な席を相撲協会から委託されて売っているチケット販売所のこと。(略)お茶屋さんを通して買うと、いつもと違った相撲観戦が楽しめます。会場にはお茶屋さん専用の入り口があり、粋なたっつけ袴姿の「出方さん」が、観戦席までご案内。観戦中も、席で飲食物やお土産の注文を聞いてくれ、少しリッチな気分が味わえるものも醍醐味です」

 ちなみに、今年の九月場所は、9月13日から27日まで東京・両国国技館で開催中。ベストタイミングの今こそ、このかわいいレッスン帖を案内役に、もっと粋でもっと奥深い相撲ワールドを体感して!

文=矢口あやは