ポイントは栄養ドリンク? 餡から作る餃子のレシピ【作ってみた】

食・料理

公開日:2015/9/15

 子どもから大人まで、幅広い層に愛されている「餃子」。おかずにもおやつにも、おつまみにもぴったりのあの味は、たまに無性に食べたくなる。そんな時、外食もいいけれど、家で美味しい餃子が作れたら……。しかし家で作ってみてもイマイチ。何かが違う。そんな人におすすめしたいのが、『かんたんdancyu餃子の手帖 おいしいコツとワザ、あります!』(プレジデント社)。この本には、美味しい餃子の作り方や、いろんな種類の餃子、包み方、餃子を焼くコツなどがたくさん掲載されている。私自身、餃子は大好物だが、餃子の餡は作っても、皮はついつい市販のものを使ってしまう。1から全て手作りする美味しい餃子……ぜひとも食べてみたいっ!! ということで、実際に作ってみた。

まずは、餡づくり


 まずは、肉の餡を作る。豚バラ肉と豚肩ロース肉をフードプロセッサーでミンチ状にする。それをボウルに移し、塩、きび砂糖、粗挽き黒コショウ、鶏ガラスープの素、おろし生姜、紹興酒、ごま油、そしてなんと、栄養ドリンクの「ゼナキング」を加える。たくさんの生薬が入っているからなのだろうが、さすがに高いので、今回は「ゼナF-Ⅱ」で代用。しっかりと混ぜれば、肉餡の完成。

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 肉餡ができたら、野菜を加えて野菜餡を作っていく。ニラは小口切り、戻した干し椎茸、長ネギ、セロリ、キャベツはフードプロセッサーでみじん切りにする。


 肉餡と野菜類を全て混ぜたら、野菜餡の完成!

続いて、皮!


 餡ができたら、皮作り。強力粉に熱湯を加えながらそぼろ状になるまでお箸で混ぜ、塩を加える。粗熱が取れたら耳たぶの固さになるまでこね、ごま油を加える。その後丸めて30分~1時間ほど寝かせたあと、手でもんで空気を抜く。


 打ち粉をした台の上で、再度2~3分ほど生地をこね、使う分だけ1枚分の分量に切り分けて、伸ばして形を作れば完成!


 伸ばした生地には、打ち粉をしておこう。あとは、先ほど作った餡を包んで焼くだけだ。

カリッ! もちっ! 基本の焼き餃子


 フライパンにごま油を敷き、餃子を並べて強火で焼き色をつける。焼き色がついたら熱湯を入れ、蓋をして蒸し焼きに。水分が飛んでパチパチ音がしてきたら、蓋をとってごま油を回しかけ、こんがりさせれば出来上がり。カリカリもちもちの皮と、何もつけなくても美味しい、旨みがぎゅっと詰まった餡。し、幸せ……!!

チーズクウォーターパウンダー


 野菜を入れず、肉餡のみを包んだ餃子。そしてその周りを彩るパリパリのチーズの羽根。チーズ好きにはたまらない、おつまみやパーティーにもぴったりの味。黒コショウのアクセントも嬉しい。餃子が少ししかなくても十分満足できる、食べ応えのある一品だ。

餃子イタリアーノ


 モッツァレラチーズを包んで焼いた餃子に、湯通ししたプチトマトをトッピング。とろけたモッツァレラチーズともっちりした皮、プチトマトのフレッシュさが相性抜群。餃子というよりは、お洒落なパスタを食べているような感覚。

いろんな包み方

 オーソドックスな包み方もいいが、包み方を少し工夫するだけで、さらに餃子ライフを楽しむことができる。


 海老のくちばしが可愛い、ペンギン型餃子。海老のしっぽ部分だけを出して普通の包み方で包み、しっぽと反対側の端っこをひねるだけ。「今日は餃子だよ」と言ってこんな可愛い餃子を出せたら、喜ばれること間違いなしだ!


 ペンギン型の他にも、茶巾型(左)、タルト型(右)、スペースマウンテン型(奥)などが掲載されている。ちなみに先ほど紹介した「餃子イタリアーノ」は、スペースマウンテン型。

 ただ買ってきた餃子を焼くだけでも美味しいが、たまにはこうやって1から手作りしてみると、手作りならではの美味しさに感動する。皮を作るのは少し手間だが、だからこそ完成した餃子が愛おしくなる。『かんたんdancyu餃子の手帖 おいしいコツとワザ、あります!』には、餃子に関する情報や、餃子レシピが、まだまだたくさん楽しく解説されている。1人で黙々と作るのもよし、友達や家族とわいわい作るのもよし、本書を見ながらいろんな餃子を試してみよう。

文=月乃雫