オンナもこっそり濡れる 「官能小説はエンタテインメントだ!」
更新日:2013/8/13
「オンナと官能小説の関係」についての考察、いかがでしたか? 「もっとディープな官能小説もいけそう!」と思った人のために、最後は永田守弘さん厳選の上級者向け官能小説をご紹介します。
【回春】
開春さぐり
「田舎に帰郷した中年男を待っていたのは、老舗の呉服屋の嫁、小料理屋の美人女将、若い愛人の3人で……という地方都市を舞台にした男女関係。こういう回春ものを書かせたら霧原さんが一番上手いかもしれない」
【変態】
「憧れの女性を崇拝しすぎて変態になってしまう少年の話。過剰な欲望が行き着く先が『彼女に食べられて体内をめぐって排泄物として出てきたい』というのがすごい。変態といえば変態だけど、純粋ともいえます」
【SM】
★番外編★
「やっぱり官能小説は抵抗がある……」という人には、エロスを感じる文芸作品をご紹介しましょう。官能レビューも連載しているイラストレーター、いしいのりえさんお勧めの3冊はこちら。
渋谷の路地に佇む美しい娼婦・なぎさ。彼女を抱いた男たちは皆、不思議な夢を見る……。直木賞作家が真正面から官能に挑戦。「重松さん自身が“官能小説”と宣言しているだけあって、めっちゃエロいです!」
【まとめ】●良質な官能小説はエンタテイメントの一ジャンルとして楽しめる大人の読み物である。●最初の一冊はアンソロジー短編集がお勧め。その中から自分のフェティシズムと一致する作家を見つける。●電子書籍で読める官能小説も豊富。官能小説ビギナーはお試しの価値あり。 |
→1~3の答えは実はすべて「女性器」を指す表現。この他にも辞書には載っていない造語、淫らな連想を誘う動植物にたとえた表現などが官能小説にはたくさん見られます。ネタ目線で探してみるのも一興かも!?
(参考:『官能小説用語表現辞典』永田守弘/編 ちくま文庫 819円)
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