SNSにアップした自作料理、マナー違反かも!? ワンプレートごはんの正しい盛りつけ方

生活

公開日:2015/9/27

 週末に気合を入れて作った料理。がんばったしちょっと自慢しちゃおう~とInstagramやFacebookに写真を投稿しているあなた。とんでもないマナー違反を犯している可能性が!

 マナーというと高級フレンチや会席料理のイメージが強いけど、カフェ風のワンプレートごはんや普段つくる何気ない料理にも、ちゃんとマナーが存在する。『暮らしのなかの食卓マナー』(松本繁美/主婦の友社)から、正しい食卓マナーを学んでみよう。せっかくなので、私も盛りつけセンスが正しいか、実践してみることにした。

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まずはパスタ料理から

Before

 上の写真が、私の普段の並べ方。味はさておき、並べ方は「悪くはないけどまぁこんなものか」というくらいだろうか。しかし、本書によるとNGポイントはたっぷりあるようだ。パスタ一品だけではさみしいからと、サラダやスープをつける場合もルールがある。

・主食が一品料理の場合も、「汁物は右」
・器に盛られたサラダは奥にセット
・カトラリーは縦置きが原則

 わりと厳しい。カトラリーを手前に置いていたのは箸のイメージに引きずられていたためで、何も考えていなかったというのが正直なところ。以上の点を踏まえ、並べ直したのがこちら。

After

 スープを右に置くことでバランスが格段によくなった。和食だとご飯は左、お味噌汁は右、というのがマナーだけど、それと同じように汁物は右。なにがなんでも、汁物は右!

次はカフェ風ワンプレートごはん

 仕切りがない分、どこに何を置いたらいいのか迷ってしまう。パスタ料理で頭に叩き込んだ「汁物は右」も通用しない。その結果がこちら。

Before

 色合いなどを考えカフェ風にワンプレートにおさめてみたものの、イマイチなムードが全体的に漂っている。たとえこの写真が、素敵なカフェの黒板に「TODAY’S LUNCH」と貼られていても、誰も注文しなさそう…。

 ワンプレートごはんのNGなポイントは以下。

・ごはんはワンプレートの中に盛る場合も左前
・汁物がないのでメイン料理を右にセット
・副菜は2列目、サラダは小皿ごとプレートにのせる
・箸はいちばん手前、箸先は左に向ける

 今度は、箸はふつうに手前に並べればよかったのか…。すべての点を踏まえて、盛りつけし直してみた。サラダ用にちょっとした小皿も手配し、ごはんも形よく。

After

 汁物がない場合も、和食同様「左にごはん」をセットすればOK。基本は、右に汁物、左にごはん! このマナーをベースにすれば、失敗することはなさそうだ。

 そして本書では、ごはんを食べるときの基本マナーも紹介。よくあるNGマナーは、「手を添えて食べる」。まるで上品な食べ方のようだけど、“手皿”と呼ばれ、実はお行儀がよくないのだそう。

 上品そうにふるまっても、マナー違反だとわかるとちょっとまぬけ。料理を口に運ぶとき、あいた手は器に添えるのがマナー。デートや合コンでも気をつけたい。

 食べ方や並べ方が正しいものだと、一緒に食べる人を不快にさせず楽しいごはんの時間になるに違いない。せっかく自作料理をがんばるならマナーにも気を配って、レベルアップを目指そう!

文=松本まりあ