「百鬼夜行」はここまできた!シェアード・ワールド小説『薔薇十字叢書』刊行開始!

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2015/10/6

そのおどろおどろしくもコミカルな世界観と、一度触れたら忘れられないキャラクターで、数多の読書家たちを魅了してきた京極夏彦の「百鬼夜行」シリーズ。この度、その世界観とキャラクターを下敷きに、新たな角度から物語を綴る『薔薇十字叢書』が刊行開始! ファン必読のこのプロジェクトを見逃すな!

取材・文=本誌編集部 イラスト=山田章博


『薔薇十字叢書』。全ての生みの親・京極夏彦がそう命名した、〝シェアード・ワールド〟小説シリーズ。あまり耳慣れない言葉の通り、かなり異例の取り組みだ。京極夏彦本人の著書である、『姑獲鳥の夏』、『魍魎の匣』などに代表される「百鬼夜行」シリーズ。第二次世界大戦後まもない東京を舞台に起こる様々な奇怪な事件を、「京極堂」こと中禅寺秋彦が「憑き物落とし」として解決する様を描く超人気シリーズだが、『薔薇十字叢書』は、この世界観、登場人物をそのままに、富士見L文庫(KADOKAWA)と、講談社X文庫ホワイトハートをはじめとした複数のレーベルから、別の著者が物語を紡ぐというプロジェクトだ。

 ラインナップも名に違わぬ豪華さで、10月に4作が発売される。鬱病気質で対人恐怖症の小説家・関口を主人公に置き、その学生時代(中禅寺、榎木津も登場!)を描く『天邪鬼の輩』。イラストは遠田志帆が担当し、三人の美麗なビジュアルも見どころだ。『桟敷童の誕』では、すべてにおいて人並み外れて優秀な美貌の変人・榎木津が、映画館に繁栄をもたらすと言われる〝桟敷童〟の謎を暴くべく奮闘する。イラストはTHORES柴本が担当。遠田志帆版とはまた一風変わった、おなじみのキャラクターたちの雄姿が見られる。『ジュリエット・ゲェム』では中禅寺敦子の女学校時代が描かれ、好奇心旺盛で活発な、〝少女探偵・敦子〟の姿が明らかになる。そして『石榴は見た 古書肆京極堂内聞』では、なんと中禅寺の飼い猫、石榴の視点から、「百鬼夜行」シリーズの登場人物たちの毎日が描かれる。三編の中に登場する馴染みのキャラたちの姿に、ニヤリとしてしまうこと請け合いだ。

 10月のこの4作刊行を皮切りに、今後も豪華なラインナップで届けられる『薔薇十字叢書』。昔からのファンはもちろんのこと、原作未読のあなたも、広がり続ける「百鬼夜行」の世界に、足を踏み入れてみてはいかがだろうか。

11月以降も続々刊行!

『薔薇十字叢書 神社姫の森』
春日みかげ/著 睦月ムンク/イラスト 富士見L文庫

『薔薇十字叢書 ヴァルプルギスの火祭』
三門鉄狼/著 るろお/イラスト 講談社ラノベ文庫

『薔薇十字叢書 和菓子と古書肆の優しいレシピ(仮)』
葵居ゆゆ/著 双葉はづき/イラスト 講談社X文庫ホワイトハート

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「百鬼夜行」ワールド総ざらい!