ありがとう! ARIA 連載5周年記念! 人気作家から読者へ贈る感謝のメッセージ

マンガ

公開日:2015/10/7

 講談社の月刊少女漫画雑誌『ARIA』が、7月28日発売の9月号で連載5週年を迎えた。

    ARIA
    5周年を迎えたARIA 2015年最新11月号

 『ARIA』は、「非日常的ガールズコミック」をキャッチコピーに2010年7月28日に創刊。ファンタジー、SF、ミステリー、歴史などジャンルの幅広さと、個性溢れる登場人物たちの非日常テーマにした掲載作品が女性読者の心をつかんできた。

 8月末には「ARIA 5周年記念ファン感謝祭」が開催され、抽選によって選ばれた愛読者100名が会場となった講談社本社に詰めかけた。今回のイベントはARIA編集部にとっても初めての試みで、連載作家陣によるトークショーのほか、直筆原稿の展示パネルが並び、人気作品のオリジナルグッズの物販も行われた。

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    ARIA

 ARIA編集部の土屋賢司編集長は、開会の挨拶で「こうして『ARIA』が5周年を迎えられたのも、読者のみなさまのおかげです。『ARIA』には素晴らしい作品を書いてくださっている作家さんたちが大勢いらっしゃるのですが、応援してくださる読者があってのマンガ雑誌だと思っています。これからも6周年、7周年と続いていけますように編集部一同努力してまいります。」と感謝の思いを述べた。

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    土屋編集長

 トークショーは第一部、第二部、第三部にわかれ、第一部では『架刑のアリス』を連載中の由貴香織里先生、『血とチョコレート』を連載中のnaked apeの逢川里羅(原作)先生と中村友美(漫画)先生の3名が創刊時のエピソードを中心に語った。

 事前に作家さんへの質問を募集しており、「ARIAで執筆することになった経緯を教えて下さい」という読者からの質問では、

由貴(以下、敬称略):最初は前の編集長さんに誘われ、それまではヨーロッパ風の作品が続いていたので、和風ものを描いてみたいんですとお願いしてできたのが大正浪漫を詰め込んだ『異域之鬼』でした。

逢川&中村:『ARIA』で連載を始めたきっかけは、「naked apeさんの少女マンガをぜひ読みたいんです」と担当さんに誘われて、「そういえばこれまで少女マンガらしい少女マンガを描いてこなかったな」と思ったことでした。ARIA初連載作の『Magnolia』では少女マンガらしさに悩みながら、試行錯誤の繰り返しでした。

 と、当時の思い出を振り返って答えた。現在連載中の作品について今後を聞かれると、

由貴:戦う強い女の子が大好きなので、『架刑のアリス』でも楽しみながら描いています。さらに迫力あるバトルシーンを目指して頑張っていきます。

逢川&中村:連載している『血とチョコレート』は佳境に入っております。これからさらに盛り上げて完結できるよう、原作と漫画の二人で力を合わせて執筆を進めておりますので、みなさまご期待ください。

 と、作品への意気込みを熱く語った。

 続いて第二部の『刹那グラフィティ』連載中の木乃ひのき先生、『K』シリーズを連載中の黒榮ゆい先生にバトンを繋げると、それぞれ担当したコミカライズ作品についての話題におよび、

黒榮:編集部に持ち込みをしていた頃、『K』のコンペに誘われてダメ元で参加したところ、運良く通り本誌でデビューが叶ったのですが、当時はネーム1本に半年くらいかかっていたので、連載なんて絶対に無理だと真っ青になりました。

木乃:あさのあつこ先生の作品が好きだったので、『NO.6』のコミカライズのお話をいただいたときに二つ返事で引き受けてしまったのですが、あとになって私なんかが描いていいのかと思い悩みながら、担当さんや編集長に支えられてやってこられました。

 と、コミカライズ連載ならではの難しさや悩みがあったことを語り、

黒榮:11月号より新連載する『K-ドリーム・オブ・グリーン-』もよろしくおねがいします。

木乃:オリジナル作の『刹那グラフィティ』もクライマックスにさしかかっております。どうか最後までお付き合い下さい。

 と、読者へのメッセージでトークを締めくくった。

 第三部では、それぞれの作品のドラマCDが制作されている『四月一日さんには僕がたりない』の遠山えま先生、『嘘つきボーイフレンド』のキリシマソウ先生、『初恋モンスター』の日吉丸晃先生に、ドラマCDの制作エピソードをうかがってみたところ、

遠山:連載の序盤からドラマCDにしていただけることになり、キャストなどまったくイメージしていなかったのですが、編集さんに相談して助けていただきました。声がはいるとキャラに血が通ったようにいきいきしていて、いまではぴったりの配役だったと思っています。

キリシマ:このキャラはこういう声のイメージだなと想像してお願いしたキャストさんが期待以上の演技で返してくれたのが嬉しかったです。声がつくことでキャラの新しい一面を発見して、最近ではキャラが自然に喋ったり、動いたりするようになって、前より執筆がスムーズになりました。

日吉丸:声優さんにはあまり詳しくなかったので、好きなアニメの声優さんや、周囲の人々の意見も参考にしてイメージがあった方々をリクエストさせていただきました。アフレコ時には声優さんたちに下ネタばかり喋らせてしまって、申し訳なかったです。

 と、それぞれアフレコ現場での声優さんの仕事ぶりや人柄に感動したり、新しい刺激をもらったという。そして最後は、

遠山:『四月一日さんには僕がたりない』では、さらに新キャラもどんどん出そうと思っているので、これからも読んでいただけると嬉しいです。

キリシマ:『嘘つきボーイフレンド』では、いっそうキャラクターを磨いていけたらと思っています。これからも連載を続けていけたら幸いです。『ARIA』ともども、よろしくおねがいいたします。

日吉丸:このたび『初恋モンスター』がアニメになることが決まりました。キャストも魅力的な方々ばかりなので、放送が始まりましたら見ていただけると嬉しいです。

 と、読者へのメッセージを述べた。
 
 トークショーの合間には、サプライズとして硝音あや先生、チカ先生、山中ヒコ先生、櫻井しゅしゅしゅ先生、ほおのきソラ先生、紗与イチ先生ら連載作家によるARIA5周年へのお祝いメッセージも紹介された。続けてARIA公式 webラジオ『ありらじ~王子育成ラジオ~』でパーソナリティを担当していた声優の緑川光さん、石川界人さんからのビデオレターが放送され、会場内を沸かせた。また、作家陣の直筆サイン色紙をかけておこなわれたジャンケン大会では、作家と編集、読者が一体となって盛り上がり、イベントは大盛況のまま幕を閉じた。

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 このイベントの詳細は、10月28日(水)発売の『ARIA』12月号に掲載される予定。

最新号のARIA11月号を紹介!

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是非Checkしてください!

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それぞれの公式サイトはこちら!
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『おやすみジャック・ザ・リッパー』→http://www.zen-a.co.jp/OJR2016/

■『ARIA』11月号
価格:特別定価690円(税込)
発売日:2015年9月28日(月)
発行:講談社

文=愛咲優詩
撮影=村田克己