コイツだけは絶対に許せない悪役キャラTOP5【マンガなんでもランキング】―国民的悪役が勢揃い?

なんでもランキング

公開日:2015/10/2

 マンガを動かしていくうえで欠かせないのが、主人公たちと対立する「悪役」という存在。彼らはときに、読者の心を怒りで満たしてしまうくらいの存在感を放つ。ということで今回は、「コイツだけは絶対に許せない悪役キャラ」について、アンケートを実施してみた!

【調査対象:全国の40歳未満の男女230名 2015年6月実施】

1位
フリーザ
ドラゴンボール―完全版 (21)
ドラゴンボール―完全版 (21)
  • 著者名:鳥山 明
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:1,008円

 1位に選出されたのは、『ドランゴンボール』の主人公・悟空たちを散々苦しめた、フリーザ。本作の初代編集長・鳥嶋和彦氏にも、「ドランゴンボールはフリーザ編で終わるべきだった」と言わしめたほど、強烈な存在感を残した悪役だ。普段は冷静な態度を崩さず、喋り口も礼儀正しく丁寧。けれど、「もしこのままおめおめと逃げられてしまったとしたら、あなたに責任をとって死んでいただきますからね!」など、その内容はあまりにも残酷である。また、巷では、「フリーザ=理想の上司」説があるとかないとか…。圧倒的な恐怖政治によって部下を支配しているさまを見る限りではそう思えないが、文句なしのカリスマ性は、上司になるにふさわしい存在といえるのかも。

2位
マーシャル・D・ティーチ(黒ひげ)
ONE PIECE 25
ONE PIECE 25
  • 著者名:尾田 栄一郎
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:421円

 2位にランクインしたのは、「『ONE PIECE』史上最強の敵アンケート」で1位に選ばれた、マーシャル・D・ティーチ。実在した海賊「エドワード・ティーチ」をモデルにした、作中でも屈指の残虐なキャラクターだ。悪魔の実の能力者を殺害し、その能力を奪い取る「能力者狩り」を行っており、主人公・ルフィたちにとっても驚異的な存在なのは間違いないだろう。自らの欲望に忠実で、かつての仲間であろうと簡単に斬り捨ててしまうさまは、悪役の鑑とも言えるが、あまりにもひどい。また、ひとつしか所有できないはずの悪魔の実の能力を、どういうわけかふたつ持っているため、ネット上では彼の秘密について激論が交わされている。

3位
柏木さえ
裏ピーチガール(1) [Kindle版]
裏ピーチガール(1) [Kindle版]
  • 著者名:上田美和
  • 発売元 : 講談社
  • 価格:432円

 今回のランキングで唯一の女性キャラ、『ピーチガール』の柏木さえが3位に登場した。本作はギャルっぽい見た目で損をしている安達ももを主人公にした、恋愛少女コミック。では、ここで言う悪役とは? …そう、さえはとにかく、女子の嫌なところをつめこんだ存在なのだ。色白で華奢と、その見た目は男の理想そのもの。しかも、ぶりっ子。それでいて、友達の彼氏をどんどん奪っていくというから、もう手に負えない。現実的に考えると、一番の悪役と言えるかも。Google検索の予測変換で「柏木さえ 性格」と真っ先に出てくるあたり、その嫌われっぷりは推して知るべし、である。作中で女友達は0人とされているが、そりゃそうだろ。

4位
ばいきんまん
おれさま、ばいきんまん!―アンパンマンはじめまして
おれさま、ばいきんまん!―アンパンマンはじめまして
  • 著者名:やなせたかし
  • 発売元 : フレーベル館
  • 価格:810円

 4位にランクインしたのは、まさかのばいきんまん。アンパンマンをいつも困らせている、子どもの世界の悪役キャラだ。一見すると、微笑ましいいたずらばかりをするキャラクターのようだが、彼の目的は、アンパンマンを倒して世界をカビ菌で征服することだという。いやいや、これ、相当恐ろしいだろう…。大人になってはじめて、その怖さに気づかされる悪役かもしれない。とはいえ、毎度アンパンマンの邪魔をしては、アンパンチでぶっ飛ばされるあたり、彼の野望が果たされる心配はなさそうだが。むしろ、何度倒されてもくじけないところは、見習うべきところか。ともあれ、子どもたちの悪役よ、永遠に。バイバイキーン。

5位
夜神月
DEATH NOTE デスノート(1)
DEATH NOTE デスノート(1)
  • 著者名:大場つぐみ、小畑健
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:421円

 2016年に新作映画公開を控え、いまだに根強い人気を誇る『DEATH NOTE』。その主人公であり、ダークヒーローとして読者を釘付けにした夜神月が5位にランクインした。名前を書き込んだ人間を死に至らしめるという、デスノートを手にした彼がとった行動は、犯罪者の駆逐。冷静沈着さと明晰な頭脳を併せ持ち、捜査本部を最後まで翻弄してみせた。ただし、その正義感も途中からは歪んだものに。「新世界の王になる」とのたまう表情は、独裁者のそれと一緒である。人を人と思わず自分の力に酔いしれた結果、最期には惨めな生への執着を見せた。どうでもいいけど、キラキラネームの先駆けである。

 そのほか、
・七峰透『バクマン。』
・金田保『喧嘩商売』
・灰崎祥吾『黒子のバスケ』
など、わりと現実的な設定の悪役たちに票が集まった。あまりにも現実離れしていると「どうせマンガだし」と許せてしまうことも、妙にリアリティがあると許せなくなってしまうものなのかも。

 とはいえ、マンガには欠かせない彼らたち。作品を盛り上げるためにも、今後も悪行の限りを尽くしていただきたいものだ!

文=前田レゴ