住民投票近づく! 愛知県小牧市“ツタヤ図書館”建設を巡り賛否の声

文芸・カルチャー

2015/10/2

    ツタヤ図書館

 2013年4月に全面改装を行い、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)を指定管理者として運営が始まった佐賀県武雄市の武雄市図書館。”ツタヤ図書館”の名で知られる同図書館は、9時~21時で365日開店、一角で雑誌や単行本などの販売、レンタルDVDコーナー、スターバックスの併設など、従来の図書館とは違う便利さが受け人気を集めている。ところが、愛知県小牧市に誕生するかもしれないツタヤ図書館に対して、世間の反応は賛否に分かれているようだ。

 小牧市は図書館の老朽化を受け、2014年に「TSUTAYA」を運営するCCCの助言により、新たな図書館を小牧駅近くに建設すると発表。建設費42億円を用い、武雄市同様、書店やカフェを併設する図書館として、2018年開館を目指すという。

 しかし建設計画に対し、小牧市の市民グループは武雄市図書館の選書の不透明さや、建設費の高さなどを理由に「市民の声を聴いていない」と主張。約5,700人分の署名と共に、住民投票条例の制定を直接請求した。それを受け、小牧市議会は2015年9月10日、「“ツタヤ図書館”建設に賛成か、反対か」を問う住民投票条例案を賛成多数で可決し、同月27日に住民投票が告示された。

 この図書館建設計画を巡る住民投票に、世間からは「希少本を大切にしないならダメ」「借りる人がいないことを理由に、地域の貴重な資料を処分するというのはどうだろう」といった、武雄市図書館がリニューアルする際に本やDVDなど合計8,760点を除籍、廃棄処分していたことに対し疑問を感じる声が多く上がっている。また、「図書館には図書館の良さがある」「カフェの併設とか不要」「うるさい若者が増えそう」など、図書館の“本来あるべき姿”が失われることを懸念する声も。

 しかし、「ツタヤ自体は時代の流れを汲み取り、至極当然のことをしているのでは?」「図書館に活気が生まれるのは喜ばしいこと」「近くの図書館に喫茶店が併設されているけど、すごくいい雰囲気。カフェや書店が併設される分には問題ないと思う」と、“ツタヤ図書館”の作りに賛成する声も見られる。また、カフェの併設などを行い、8月にグランドオープンした京都丸善を例に挙げ、「丸善は成功してるし、上手にやれば問題ないはず」という声や、映画館を例に「“昔ながらの映画館”が減り、シネコンが増え始めたときも同じような感じだったよね。でも、いざできたら便利だし、俺はいいと思うよ」という声も。さらに、当の小牧市民からも「私は小牧市民ですが、賛成に1票入れようと思ってます」「反対の人が多いようだけど、正直どうしようか迷ってる」との声が上がっている。

 日本中が注目する小牧市の図書館投票。投票日は2015年10月4日(日)で、即日開票となる。条例では「市長と市議会は、住民投票の結果を尊重する」とのことだが、果たして小牧市に“ツタヤ図書館”は誕生するのか、投票結果に注目したい。