英語学習で「挫折する人」はTOEICを受け、英会話学校に通い、留学を考える…。では「英語を話せる人」の習慣は?

ビジネス

2015/10/6

 「中学・高校で英語の授業をあんなに受けたのに話せない…」「仕事で英語が必要な場面が多くなってきたのに同僚より英語力で劣っている…」。
「英語を話せるようになりたい!」と思う人は増え続けている。ちまたでは英会話学校や留学、TOEIC対策と、英語力を上げるためのメソッド、教材や資格試験もあふれている。それらを活用して「我こそは英語を話せる人に!」と躍起になっている人も周りには多い。

 しかし、ここで立ち止まって考えてみたい。現実に「不自由なく英語を話せる人」はどれくらいいるのだろうか。

 おそらく本当に「話せる」ようになるためには、「自分に合った正しい教材やメソッド、勉強法を選択し、継続して勉強する」必要があると思う。でも、何を選択すればいいか、そこでつまずいている人が多いのではないか。

 どうやって自分にあった勉強法を見極めて勉強していったらいいのか。今年7月に発売されてすでに3万部近くまで部数をのばしているという『「英語を話せる人」と「挫折する人」の習慣』(西真理子/明日香出版社)を見てみよう。

 著者の西真理子氏は、留学・海外滞在経験ゼロ、短期のホームステイすら経験がないにもかかわらず、外資系企業の秘書としてネイティブの上司のもと通訳や翻訳を担当した経歴の持ち主だ。さらには「英会話学校は2回で退会した」と書いている。つまり著者は、日本にいながら独自の方法で着実に英語力を上げてきたというわけだ。そんな著者が「英語を話せる人と挫折する人の習慣」について50の項目で語っているのでいくつかご紹介しよう。

「話せる人は英会話学校を振り、挫折する人は情でつき合い続ける」
一念発起して英会話学校に足を踏み入れてみても、ネイティブ講師を前にフリーズ状態。会話はワンパターンで英語力がついた感触はゼロだが、一括で払った授業料を思うと続けるしかない。こんな経験がある人は多いかもしれない。著者いわく「授業が自分の目的に合っていない」と感じたら思い切ってやめるのも得策とのことだ。

「話せる人は急がば回れ、挫折する人は『1週間でペラペラになれる本』」に飛びつく
本屋に行ってみると、『英語が1週間でペラペラ』『中学英語を3日で』など、「英語の勉強に1週間以上かけるのはバカだ」と言いたげな本がずらりと並んでいる。著者の言葉を借りると、「英語は即席麺ではない。英語ができるようになったかたは、毎日(少なくとも週に3回以上)たとえ15分でも何らかの形で努力している」。これには耳の痛い方も多いかもしれないが、長年の習慣で英語力をつけた著者の言葉には重みがある。

 他にも「話せる人はTOEICはテストだと割り切り、挫折する人はTOEIC800点ならペラペラだと思う」「話せる人は海外留学に行くタイミングを知っていて、挫折する人は“人生の転機”と言って海外留学する」など、英語を勉強している人なら気になる項目がずらりと並ぶ。

 どの項目も著者の体験にもとづいているためリアリティがある。紹介されている学習法も実践しやすいものばかりだ。やみくもに色々な学習法を試す前に、本書で「自分に必要な学習法と習慣」を見極めてからレベルアップを目指した方が賢明な方法と言えそうだ。英語を話したいなら急がば回れ! 習慣を見直してペラペラを目指そう!

文=中村未来(清談社)