デビュー25周年! はやみねかおる作品に登場する男性キャラ5つのタイプ

マンガ

公開日:2015/10/12

『大中小探偵クラブ 神の目をもつ名探偵、誕生!』(はやみねかおる、長谷垣なるみ/講談社)
『大中小探偵クラブ 神の目をもつ名探偵、誕生!』(はやみねかおる、長谷垣なるみ/講談社)

 今年デビュー25周年を迎えた作家のはやみねかおる氏。彼の作品は、子どもにもわかりやすい児童書でありながら、本格派ミステリー小説として大人にも人気が高い。また、ミステリー小説にはめずらしく、各シリーズのキャラクターの個性が特徴的で、クセになるのだ。

 9月には、新シリーズ『大中小探偵クラブ 神の目をもつ名探偵、誕生!』(講談社)が発売。今回は、これまでのシリーズ作品に登場した人物の中から、個性的で女心をくすぐる男性陣を厳選してご紹介! まずは、1999年にドラマ化も果たしたはやみねかおる氏の代表作、『名探偵夢水清志郎事件ノート』から♪

『名探偵夢水清志郎事件ノート』

●夢水清志郎:ギャップにときめく脱力系タイプ

advertisement

 自称名(迷?)探偵の元大学の論理学教授。身長は180cm以上と高く、常に黒いサングラスと黒の背広を着用。その素顔は誰も見たことがない。針金のように細い体からは想像もつかないほどの大食いで、“自信銀行に自信を定期預金している”と比喩されるほどの自信家。お気に入りのソファで大きな猫のようにゴロゴロしながらひたすら本を読むことを幸せとしていて、自分の生年月日を忘れるほど記憶力がない変人。しかしその一方で、何の情報もなしに主人公たちが三つ子であることを見抜くなど、信じられないほど鋭い推理力でたくさんの難事件を解決している。また、彼が求める事件解決とは、「ほんとうにみんなが幸せになること」という気障な一面も持ち合わせる。

 常識知らずで自信過剰なのに、事件になるとかっこよく解決してしまうところにギャップ萌え!

「怪盗クイーン」シリーズ

●クイーン:天才ナルシストタイプ

 わがままで自分大好きな怪盗。顔立ちが整いすぎていて年齢も性別も未だに謎のまま。しかし、それらを補うほどの超人的な身体能力を有しており、ワインボトルをトランプで斬ったり、関節をはずして自由自在に変身することができる。普段は世界中を飛びまわり“怪盗の美学”にかなう獲物を探していて、決して美学に反する仕事はしない。趣味は野良猫のノミ取りで、クイーンが生活拠点とするのは、日本から盗みだした世界最高の人工知能が操る巨大飛行船。

 絶世のイケメン、クイーンのわがままにぜひ翻弄されてみたいものです!

●ジョーカー:冷静沈着な努力家タイプ

 クイーンほどではないが、端正な顔立ちをしている。年齢は20歳前後、黒髪短髪で黒い中国服を身にまとう拳法の達人。仕事上のパートナーであるクイーンからは友人だと宣言されて迷惑している。常に冷静沈着で、生真面目な彼だが、収容所にいたときの辛い過去により、いまでもうまく笑うことができない。自由奔放すぎるクイーンに振り回されて我慢の限界を超えると、もっとも腹黒い「黒ジョーカー」が出現することがある。

 彼の笑顔がみたいと願うのは私だけではないはずです。

「都会のトム&ソーヤ」シリーズ

●内藤内人:好奇心旺盛な冒険家タイプ

 身長159cm、体重49kgの一見どこにでもいる普通の中学2年生。しかし、幼いころに祖母から教えてもらった知恵を駆使して、鉄骨と乾電池を使い火をおこすなど、さまざまな環境に対応できるスキルを持つ。毎日のように塾通いに追われているため、常に寝不足。ちなみに、将来の夢は小説家だが、それに対しての努力は特にしていない。

 都会の片隅で、手際よく火を起こすたくましい内人の姿に胸キュンすること間違いなし!

●竜王創也:インテリ優等生タイプ

 絵に描いたような大金持ち、竜王グループの一人息子で御曹司の中学2年生。完全主義者、かなりの美形で成績優秀、ワインレッドのフレームメガネが「知性派」を醸し出している。一方で誰も寄せ付けない心の壁をまとっていて、他人に冷たい印象を与えがちだが、内人と行動をともにするうち、彼への対応は柔らかくなりつつある。好きなモノはクラシック音楽とダージリンティー。

 創也の心の扉のカギは、砦に取りに行けばいいですか!?

 いかがでしたか? 見た目とは裏腹にあっさりと事件を解決してしまう夢水清志郎や、見た目通り派手好きの華麗な怪盗クイーン。そんなクイーンに振り回される筆者の大好きなジョーカーや、サバイバルが得意な内人と、秀才の創也。個性的だけど、きちんと自分の得意な分野を持っている男性って素敵ですよね。もしいま好きなひとや彼氏がいる人は、彼がどのタイプなのか当てはめてみても楽しいかも? ちなみに筆者は、ジョーカーのような彼氏を絶賛募集中です!!!

文=佐藤悠里(清談社)