取り分け簡単! 冷める前においしく食べられる! 大皿おかずで食卓も賑やかに♪【3品作ってみた】

食・料理

公開日:2015/10/12

 料理ができあがりお皿に盛りつけているあいだに、温かい料理が冷めてしまったことってありませんか? また、家族の場合は、ひとりひとり食べる量が違って取り分けるのが難しかったりします。そんな時に便利な「大皿おかず」はいかがでしょうか? 一度にど〜んと作ったものをそのままダイナミックに盛れば、食べたい分だけ取り分けられ、温かいものは出来立てアツアツのまま! そこで紹介するのが『取り分けスタイルで超簡単! 大皿おかずの本』(エイ出版社)。本書では、大皿料理から、褒めてもらえそうなもの、人が集まった時に重宝するものまで全79レシピを紹介。掲載されている写真もどれもドアップで迫力満点! 見ているだけでお腹が空いてきます。今回はこの中から普段の食卓でも、人が集まる機会にも使えそうな、あったか大皿おかず3品を作ってみました。

しょうが焼き&ポテトサラダ(P.11)


 しょうが焼きは酒、しょうゆ、はちみつ、たっぷりのしょうがのすりおろしを混ぜたところに豚肉を加えてもみ込みます。その後、10分ほど置き油を熱したフライパンで焼きます。

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 ポテトサラダは蒸してから粗熱をとったじゃがいもを潰し、オリーブオイルや酢などを入れて混ぜ、さらに千切りしたキャベツと薄切りした玉ねぎを加えて、マヨネーズと練り辛子を加えて混ぜれば完成。

 今までしょうが焼きを大量に作ったことはなかったのですが、今回はたっぷりのお肉をたっぷりのしょうがと共に調理したので、焼き上がった時には甘辛い香りが部屋中に広がり、それだけでご飯が食べられそうなくらいでした。付け合わせのキャベツ入りポテトサラダも良く合う! キャベツのシャキシャキした食感が新鮮で、またしょうが焼きの汁がポテトサラダにしみ込み、また違った味を楽しめました。どちらも箸が進む味付けなので大皿でもあっという間になくなるかもしれません。

炊き込みピラフのオムライス(P.19)


 といだお米を入れた炊飯器に、コンソメ、水を入れます。さらに、お尻部分に十文字の切り込みを入れたトマトまるごと1個を炊飯器の中央に入れます。その周りにみじん切りした玉ねぎ、スライスしたウインナーを散らして炊きます。炊きあがったらトマトをくずしながら全体を混ぜ、大皿に盛ります。その上にふわふわに焼いた卵をのせれば完成。

 通常ピラフと言うと、フライパンで炒めるのが一般的ですが、ここでは全ての材料を炊飯器に入れて炊くだけで美味しいピラフが完成しました。トマトをまるごと1個使っていて、加熱したことで甘みが増し、ソーセージの塩気と良く合います。またふわふわトロトロの卵がこのピラフに絡んで、全体をまろやかな味に変身させてくれます。キレイに卵でライスをくるまなくては…というプレッシャーもなく、ここではライスの上にのっければ良いので超簡単! 子供から大人まで楽しめるアツアツな一皿です。

土鍋麻婆(P.33)


 最初にフライパンでごま油、にんにく、しょうがを炒めます。香りが立ってきたらひき肉とみじん切りしたしめじを加え炒めます。豆板醤や酒などの調味料を加えて混ぜたものを土鍋に移し替えます。移し替えた後、甜麺醤や鶏ガラスープの素、湯などを加えて土鍋を火にかけ、豆腐を入れて煮ます。最後に粗くみじん切りした長ねぎと片栗粉を混ぜたものを土鍋に入れて、豆腐が崩れないように混ぜとろみがついたら完成。

 土鍋と言えば、鍋料理というイメージがあると思いますが、土鍋は蓄熱性が高いので、こういったアツアツの料理を長時間楽しむのにもとっても向いています。炒めものができる土鍋なら、すべての工程を土鍋ですませられるのでお手軽です。味はちょっぴり辛いけど食べ出したら止まらないヤミツキになる味で、ご飯の上にかけて丼にして食べたくなるほど。「とろみのつけ方」もポイントで、片栗粉を水で溶くのではなく、材料のひとつ長ねぎと片栗粉を混ぜて加えるとダマになりにくいのは、他の料理でも使えます。寒くなった夜に、フーフー言いながら食べたくなる大皿おかずです。

大皿おかずがあれば、人も自然と集まってきます
これからの季節はだんだん肌寒くなってきて、人恋しくなってきませんか? ひとりで好きなものを食べるのも良いですが、たまにはこんな大皿おかずを作ってみんなでワイワイしながら食事を楽しみませんか? きっと体だけでなく心もポカポカしてくると思いますよ。

文=JUNKO