嫌いなことは先送り、空気は読まない…それでも一流品を生み出すイタリア人の秘密

海外

更新日:2015/10/19


 嫌いなことは先送り、空気は読んだことがない…。それなのに、靴・バッグから車まで、 世界の一流品を生み出す国民の秘密を解き明かす『最後はなぜかうまくいくイタリア人』が、2015年9月28日(月)に発売された。

 怠惰で陽気で適当なのに、独自のセンスと哲学で世界の一流品を生み出している国、イタリア。彼らの秘密を、日常のさまざまなシーンの行動・価値観や「イタリア人あるある」から、軽妙にひもといていく。

イタリア人は…
・仕事とプライベートは分けず、いつでも仕事し、いつでもサボる
・どんなに悲惨な事態でも、しぶとく楽しみを見出す
・アポの時間は努力目標程度に考える。それでも、社会は問題なくまわる
・近代的な仕事の仕方(分業)より、昔ながらの仕方(「なんでも屋」)が得意。フォルクスワーゲンとフェラーリの違いにも、如実に表れている
・実用性や効率よりも、美しいか醜いかでビジネスを判断する
・規則破りに無駄に寛容(ゆえに、さまざまな悪習が改善されない)
・使えそうなコネはとりあえず使ってみる。「友人の友人」といった薄いコネでも頼り、しかもそれが奏功することが多い
・計画は立てずに成り行き重視。しかし、いったん目標を決めたら達成のため驚異的に粘る
・目的よりも、その過程の「寄り道」を愛する
・短所は気にせず、長所を伸ばすようにする
・食卓は自分をアピールする“舞台”と考え、食事をするためだけに食卓には行かない
・食事は原則シェアせずに、一皿丸ごとたいらげるのをよしとする
・恋人とは「劇場型」で付き合う
・「プレイボーイ像」の呪縛に囚われている男性が少なくない

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 私たちの仕事の向き合い方に刺激を与えてくれるトピックも満載。さらに、マンマを中心とするイタリアの家族関係、恋人とのつきあい方、食卓での流儀、地域別の特徴など、イタリア文化の読み物としても、大いに楽しむことができる。

<もくじ>
第1章「仕事」ルーズなのになぜか結果は出る秘密
第2章「人生」好きなことだけ楽しみ、嫌いなことは先延ばす
第3章「家族と恋愛」対人関係を支配する、義理・絆・コネ
第4章「食事」食卓でのふるまいは、商談以上に難しい
第5章 独断と偏見で考えるイタリア

■『最後はなぜかうまくいくイタリア人
著:宮嶋 勲
価格:1,300円(+税)
発売日:2015年9月28日(月)
出版社:日本経済新聞出版社