羽田圭介「小さい頃は、頭で考えるタイプじゃなかった」茂木健一郎×羽田圭介スペシャル対談を2週にわたりオンエア

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/18


 茂木健一郎がパーソナリティをつとめるラジオ番組「Dream HEART」は、去る2015年9月26日(土)、大阪、梅田・蔦屋書店の「ガーデンラウンジ」で公開収録イベントを開催した。スペシャルゲストは、芥川賞作家の羽田圭介

 「物語を生み出す“脳の力”」をテーマに、茂木と羽田が熱く語り合った模様が、2015年10月18日(日)、10月25日(日)の2週にわたって同番組でオンエアされる。

 物語を生み出す「想像の力・妄想の力」は、一体どこから生まれてくるのか? まずは、羽田の幼少時代を伺う。

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「小さい頃は、背も高く、足も速くて、頭で考えるタイプじゃなかった。読書を始めたきっかけは、小学校5年生の時、中学受験の勉強から逃れたかったから。勉強するフリをして読書をしていた。中学のころは、海外の古典、ドストエフスキーやメルヴィルなどやたら読んでいた」羽田圭介

 茂木は「そうか!」と合点がいった様子で、「脳の仕組みからいうと、ある程度データがインプットされていないと、創造性も生まれない。やっぱり、芥川賞作家の作り方は、たくさん本を読むこと!」と脳科学的に分析。

 茂木が「羽田さんは、いわゆる“ライターズブロック”(作家が文章をかけなくなること)が無いタイプでは?」とたずねると、「第一稿が書けなくて苦しむことは無いけど、“直し”が難しい。作家生活12年になりますが、本編を書いている時間は短くて、直している時間が圧倒的に長いんです」と羽田。「でも3~4年前、何を書いたらいいか悩んでる時期があって、オレンジ色の表紙の本を読んだら“とにかくアウトプットしたものを見ないと、自分にフィードバックできない”と書いてあった。それが茂木さんの本だったんですよ!」と、意外な事実も明かしている。

 さらに、アイディアはどんな時に生まれるのか、それをどうやって小説にしていくのかなど、羽田の発想法にも斬り込む。すべての仕事に通じる、クリエイティブのヒントが詰まったスペシャル対談だ。


「Dream HEART茂木健一郎×羽田圭介スペシャル対談」
放送日時:2015年10月18日(日)、10月25日(日)22:30~22:55
放送局:TOKYO FMをはじめとするJFN11局ネット
※各局の放送時間は番組ホームページを参照
⇒「Dream HEART」公式サイト