英国の赤い箱で有名な「ショートブレッド」の味も再現できる! 素朴で懐かしいビスケットとショートブレッド【3品作ってみた】

食・料理

更新日:2015/10/23


『バターで作る/オイルで作る ビスケットとショートブレッドの本』(桑原奈津子/主婦と生活社)

 バターたっぷりでサクサクっとした食感が美味しい「ビスケット」や「ショートブレッド」。大人にとっては、とっても懐かしく感じる存在ではないでしょうか。そんな味を再現させてくれる『バターで作る/オイルで作る ビスケットとショートブレッドの本』(桑原奈津子/主婦と生活社)が発売されました。表紙からしてレトロで素朴な感じが漂い、見ているだけで癒される写真がたくさん掲載されています。またこの本の特徴として、タイトルにもあるように、同じビスケットでもバター、オイルそれぞれを使ったレシピが紹介されています。なので、どちらかがあれば気軽に作れるのも嬉しいポイントです。ちなみに、オイルで作ると、バターの時よりもちょっと軽めの食感になります。そこで今回はこの中から、バターとオイルそれぞれを使った3品を実際に作ってみました。

バターで作る基本のショートブレッド(P.14)


 ボールに入れたバターをクリーム状になるまで練った後、きび砂糖、塩を加えてすり混ぜます。次に薄力粉をふるい入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜたらひとまとめにし、めん棒で伸ばして好みのサイズに切ります。切ったら、1つ1つに竹串で穴を開けて天板に並べ、180℃のオーブンで15分ほど焼けば完成です。

 市販の物で、有名なイギリスの赤いパッケージのショートブレッドがありますが、今回の出来上がりは、まさにその物と見た目も食感も似ていて、ちょっと嬉しくなりました。使った材料はたった4つで、しかも水分が全く入っていないので、しっかりした食感でバターの風味を存分に味わえる1品でした。

advertisement

バターで作るジンジャービスケット(P.21)


 ボールに入れたバターをクリーム状になるまで練った後、きび砂糖、塩、卵、しょうが汁を加えて混ぜます。次に薄力粉をふるい入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜたらひとまとめにし、一口大に丸め、手のひらで押して好みの大きさにします。そこにフォークで模様をつけ、天板に並べて180℃のオーブンで14分ほど焼けば完成です。

 ベーシックなビスケットにしょうが汁が入ることで、後味に少しピリっとした味があり、これが美味しくてヤミツキになりました。格子状の模様が入った見た目もちょっとレトロで可愛らしいですよね。特に女性にウケるビスケットだと思います。

オイルで作るシナモンレーズンのビスケット(P.71)


 ボールに卵、きび砂糖、塩を入れてなじむまで混ぜます。そこに、菜種油、細かく刻んだレーズンを加えて全体に混ぜます。次に薄力粉とシナモンパウダーを合わせたものをふるい入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜひとまとめにしたら、生地を16等分にして丸めます。それを手のひらで押して好みの大きさに伸ばしたら、天板に並べて180℃のオーブンで14分ほど焼けば完成です。

 レーズン入りのビスケットも人気のビスケットの1つですが、今回はここにシナモンパウダーが入ることで、ぐーんと大人っぽくなり、コーヒーや紅茶ととっても合う味になりました。しかもオイルで作っているので、サクサクっとした軽い食感が美味しく、こちらも1つ食べると手が止まらなくなりました。

安心で、子どもの頃に戻りたくなる味を再現してみませんか?
 最近は海外のスイーツ店が日本に進出し、ブームになるなどして本当にいろいろな味が楽しめるようになりましたが、そんな中でもやっぱり懐かしの食べたくなる味ってありませんか? 自分の中ではそれがビスケットやショートブレッドのような気がします。昔から慣れ親しんだ味なので安心感があり、実家に戻った時のような心地よさがあるというか。忙しい日々を送る中でちょっと一息つきたい時に、ぜひ作って味わって欲しい1冊です。

文=JUNKO