人生に迷い、立ち止まっている人へ―水野敬也×鉄拳の大人気コラボ第3弾のテーマは「悩み」
文芸・カルチャー 更新日：2017/11/17
ベストセラーとなった『夢をかなえるゾウ』の著者・水野敬也と、優しい絵と感動的な物語のパラパラマンガが話題を読んでいる鉄拳の大人気コラボシリーズ。待望の第3弾『もしも悩みがなかったら』が、2015年10月30日（金）に発売される。
第1弾の『それでも僕は夢を見る』、第2弾『あなたの物語』は、累計34万部を突破。そして第3弾のテーマは「悩み」。
突然、僕のもとに姿を現した不思議な女の子、「悩美」。僕の感情ひとつで、ふくらんだりちぢんだりをくり返す、彼女が教えてくれた「悩み」の真実とは？ 人生に絶望した主人公と、「悩み」の化身「悩美ちゃん」の物語。
水野自身も、常に多くの悩みを抱え、「悩み」という存在についてずっと考えてきたという。そして「悩み」について、ある1つの答えにたどり着き、それを多くの人に伝えたいと思い同書を書き上げた。メインキャラクターとなったのは、水野が以前から魅力的だと感じていた鉄拳の描く女の子。優しく、チャーミングな中にも少しの悲しみがある。「悩み」という重たいものが、愛らしいキャラクターで表現されている。
鉄拳も、プロレスラー志望から芸人になり、そして現在のようなパラパラマンガの制作を行うまでに、さまざまな悩みを抱えてきた。だからこそ、このテーマについて、水野の原作から更に深化させて表現することができたと語る。
同書は過去のコラボレーション作品同様、イラストが中心だが、文章は多め。しかし、自分と向き合って考えながら読めるつくりは健在だ。悩みの解決方法や、悩みとは人生においてどのような存在なのかを教えてくれる。今抱えている悩みを俯瞰して見ることができ、救いとなる内容に。人生に迷い、立ち止まっている人へ向けて書かれた、読むと心がスッと軽くなり、すぐにでも行動したくなるような作品だ。
■『もしも悩みがなかったら』
作：水野敬也
画：鉄拳
価格：1,180円（＋税）
発売日：2015年10月30日（金）
ページ数：288ページ
出版社：文響社
■『それでも僕は夢を見る』
作：水野敬也
画：鉄拳
価格：1,065円（税込）
発売日：2014年3月18日
出版社：文響社
鉄拳
元プロレスラー志望。1995年に劇団東俳に入団したが、3カ月後に退団。1997年にお笑い芸人・鉄拳としての活動を始める。2007年9月、吉本興業へ移籍。2012年番組の企画で、パラパラマンガの制作（競作）に挑み、イギリスのロックバンドMUSEの楽曲「エクソジェネシス（脱出創世記）：交響曲第3部（あがない）」をバックに、左右に揺れる振り子の中に夫婦の半生をマジックペンで描いた「振り子」を発表。「振り子」がYouTubeにアップロードされると、日本国内のみならず海外を含めて一躍注目を集める。MUSEメンバーの耳にも届き、「振り子」の映像が「エクソジェネシス」の公式プロモーションビデオに採用されるに至り、全米・ヨーロッパなど世界各地で配信された。これを機に、パラパラマンガによる仕事が急増し、現在はパラパラマンガの制作を中心に活動をおこなっている。
水野敬也
愛知県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。著書に『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』『人生はニャンとかなる！』『ウケる技術』『四つ話のクローバー』『雨の日も、晴れ男』『大金星』、作画・鉄拳の作品に『それでも僕は夢を見る』『あなたの物語』がある。また、恋愛体育教師・水野愛也としての著書『LOVE理論』『スパルタ婚活塾』、講演DVD「スパルタ恋愛塾」や、DVD作品「温厚な上司の怒らせ方」の企画・脚本、映画「イン・ザ・ヒーロー」の脚本を手掛けるなど活動は多岐にわたる。
