スポンジは作りません カンタン! 焼かないケーキのレシピ【作ってみた】

食・料理

2015/11/8


『短時間で作れる! 焼かないケーキ 焼かないからカンタン!』(森崎繭香/日東書院本社)(満留邦子/成美堂出版)

 ケーキ作りで一番失敗しやすい、スポンジ作り。焼きあがってみないと成功しているか分からない上、焼きあがってしまったら修正もできない。お菓子を作り慣れない人にとっては、これが意外とハードルになっている。

 そこで注目したいのが、今回ご紹介する『短時間で作れる! 焼かないケーキ 焼かないからカンタン!』(森崎繭香/日東書院本社)。この本は、スポンジ作りの過程を飛ばし、ビスケットなど市販されているものを活用して生地を作る、“焼かないケーキ”のレシピ本。生地を焼く手間を省いたことで、お菓子作り初心者でも簡単に短時間で作ることができる。

 焼かずに作ると、実感としてどれくらいお手軽なのか、ぜひとも試してみたい……! そう思い立ち、実際に作ってみた。

まずはタルトに挑戦! 「ミックスベリータルト」(P.16~17)


 タルトといえば、バターを刻むなど、生地作りが面倒な印象がある。しかし、溶かしたバターと全粒粉入りのビスケットを砕いて使用することで、ザクザクした食感はそのままに、時間も手間も大幅に省くことができた。クリームは、カスタードと泡立てた生クリームを合わせたもの。タルト生地の食感、クリームの甘さとベリーの酸味が見事にマッチした、立派なベリータルトが完成した。ラズベリーとブルーベリーは、冷凍ものを買いおきしておくと便利だ

続いて、しっとり生地が嬉しい「ブドウのケーキ」(P.50~51)


 フィンガービスケットに、グラニュー糖、水、好みのリキュールで作ったシロップをたっぷりと染み込ませ、種なしブドウ、生クリームと重ねるだけで完成! ちなみに、生クリームはミキサーで作ればあっという間に出来上がるので、所要時間はなんと10分以下。シロップを含んだフィンガービスケットは、まるで本格的なケーキのように口の中でほろほろ溶けていく。リキュールを変えれば、それだけでまた違った味わいが楽しめるのも魅力だ。

最後は、とろける「チョコレートムース」(P.64~65)


 刻んだ板チョコと牛乳をレンジで加熱し、粗熱をとって七分立てにした生クリームと混ぜる。そこに溶かしたゼラチンを入れて混ぜたら、あとは器に入れるだけ。フランボワーズなどのジャムを器の底に入れ、その上にムースを流し込み、冷蔵庫で冷やせば完成だ。最後に、上にもジャムをトッピングする。チョコレートと生クリームの濃厚なムースと、甘酸っぱいジャムの組み合わせは、ちょっと贅沢な大人の味。簡単レシピとは思えないクオリティの高さだ

 『短時間で作れる! 焼かないケーキ 焼かないからカンタン!』には、他にもチーズケーキやアイスケーキ、ゼリーや羊羹など、様々なレシピが掲載されている。今まで「お菓子は失敗しそうでなかなか……」「時間がなくて……」と尻込みしていた人でも、これなら無理なく安心して取り組むことができそうだ。また、難しい工程が一切ないので、家族や友達と一緒にわいわい楽しみながら作るのもいいだろう。蓋ができる瓶に作れば、持ち寄りスイーツとしても大活躍する。

 甘いものは、多くの人を幸せにする。手作りケーキから生まれる幸せや感動、コミュニケーションを、本書でもっと身近なものにしよう!

文=月乃雫