この冬の定番!「ポタージュ」「おかずスープ」「王道煮込み」心もからだも満たされレシピ♪【3品作ってみた】

食・料理

公開日:2015/11/12


『スープと煮込み』(渡辺麻紀/主婦の友社)

 朝晩かなり冷え込んでくると、からだが求める「温かいスープ」。子供から大人まで大好きなスープは、どうしてこうも人を幸せな気分にさせてくれるのでしょうか。それはきっと、どんな時でも体に優しくしみ渡り、心まで一気に満たしてくれるから。そんな「スープ」と、冬にぴったりの「煮込み料理」レシピをまとめた『スープと煮込み』(渡辺麻紀/主婦の友社)が発売されました。

 昔から愛され続けている王道のスープや煮込みをはじめ、野菜のうまみをまるごと味わえるポタージュ、それだけで大満足なおかずスープ、1品で十分豪華になるごちそう煮込みなど、全85品ものレシピが紹介されています。また、本書は料理ビギナーも、鍋1つですぐ作れ、工程を写真付きで解説しているレシピがあるのも特徴です。今回はこの中から、ポタージュ、おかずスープ、王道煮込みの3品を実際に作ってみました。

にんじんのポタージュ(P.52)


 鍋に、薄く輪切りにしたにんじん、バター、ブイヨン、ちぎったバゲット、塩・こしょうを入れ、蓋をして火にかけます。にんじんがくずれるくらい柔らかくなったら火を止め、そこに生クリームを加えてミキサーにかけます。再度鍋で温め、最後にクミンシードと白ごまをふれば完成。

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 まずはオーソドックスなポタージュを。しかし、今まで作ったポタージュよりも、フワフワでのどごしが良い! また、オレンジ色をしているのですが、これ本当ににんじんで作ったの? と思うくらいかなり甘く、普段はにんじんを食べない息子もゴクゴク飲んでいました。スパイシーなクミンシードと白ごまも良いアクセントになって、にんじんポタージュとの相性もバッチリでした。

きのこ盛りだくさんの豆乳スープ(P.59)


 鍋でごま油とにんにくを炒め、香りがたったら、しいたけ、しめじ、まいたけ、クミンシードを入れて炒めます。全体に油が回ったら、白ワイン、ブイヨン、ローリエを加え、15分ほど煮ます。塩こしょうで味を整え、最後に豆乳を加えて1分ほど煮れば完成。

 こちらは具沢山なおかずスープレシピ。きのこが数種類入っているので、ボリュームたっぷりなのはもちろん、いろいろな旨味が出てきて、奥深い味わいになりました。豆乳ベースなので、ほっこり優しい味が体に染みます。

ロールキャベツ(P.104)


 しんなりするまで炒めた玉ねぎ、ひき肉、卵、パン粉、ナツメグ、塩こしょうと、薄切りにしたキャベツの軸を合わせて練り混ぜ、肉だねを作ります。これを塩ゆでしたキャベツで巻きます。ごま油を熱した鍋で、ロールキャベツを焼き色がつくまで焼いたあと、チキンブイヨン、トマト缶、ベーコン、ローリエなどの調味料を加え、蓋をして30分ほど煮込めば完成。

 王道の煮込み料理と言えば、ロールキャベツではないでしょうか。煮込む前に焼くことで甘くなったキャベツがトマトベースのスープのエキスをたっぷり吸い込んで、さらに甘みが増しました。もちろん野菜も肉もたっぷり食べられるのでかなりの満足感です。

これからの寒い季節に大活躍すること間違いなしの1冊
スープって、温まるし美味しいけど、気がついたらいつも同じメニューってことはありませんか? 自分の中で意外とバリエーションを持っていない料理だったりしますが、本書ではそんな悩みを打ち消してくれるほど和洋中、様々なジャンルのレシピが紹介されているので、メインのおかずに合うレシピなんかも探しやすいですよ。寒い季節のレシピに困ったら、迷わずスープを作りましょう!

文=JUNKO