マンガに出てくる“理想のカップル” TOP5―1位はあのピュアな高校生カップル

なんでもランキング

更新日:2015/11/17

 恋愛とは、実に難しいものだ。決して理想通りにはいかず、すれ違い、ときには傷つけ合ってしまうこともある。そんなとき、マンガに出てくるカップルたちを目にすると、「こんなにうまくいくはずない」なんて思いつつも、心の奥底でこっそり憧れている自分に気がつくことがある…。なんてセンチメンタルな入り方をしてしまったが、そう、今回のランキングは「マンガに出てくる“理想のカップル”」について。みんなが憧れるカップル像を、早速紐解いていこう!

【調査対象:全国の40歳未満の男女162名 2015年9月実施】

1位
風早翔太×黒沼爽子
君に届け 1
君に届け 1
  • 著者名:椎名軽穂
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:421円

 栄えある1位に選ばれたカップルは、風早翔太×黒沼爽子のふたり。実写映画化もされ、全国の女子たちをキュンキュンさせた恋愛マンガ『君に届け』の主人公カップルだ。ピュアな高校生カップルの成長を描いたストーリーのため、寄せられた声も「ピュアすぎる」「爽やか」といったものが圧倒的。また、「純情でウブなところが、青春時代を思い出す」と、自身の学生時代と重ね合わせている読者もいるよう。本作の見どころは、人付き合いが苦手な爽子が風早との交流を通じ、少しずつ成長していくさま。「お互いがちゃんと成長できるカップルだと思う」という声にある通り、恋愛を通じて、彼らが友情や将来とも向き合う姿は、忘れかけていた大事なものを思い出させてくれるよう。

2位
諸星あたる×ラム
うる星やつら 1
うる星やつら 1
  • 著者名:高橋留美子
  • 発売元 : 小学館
  • 価格:421円

 2位にランクインしたのは、ドタバタラブコメの金字塔、『うる星やつら』の諸星あたる×ラム。諸星は生粋のオンナ好きで、好みの子を見かけては、デレデレと声をかける。そんな姿を目にするたび、ラムは激怒し電撃を浴びせるのだが、原作ファンによれば、「いつも喧嘩していても、強い絆で結ばれている」とのこと。うーん、確かに嫉妬されるくらい愛される、ってのは悪くないのかも。「女の子にあそこまで好かれてうらやましい」なんて、ドストレートにふたりをうらやむ声もあった。確かに、押し掛け女房的にやって来たラムだが、最終的には諸星にとってもかけがえのない存在になっていく。なんだかんだでふたりは「仲がいい」のである。

3位
工藤新一×毛利蘭
名探偵コナン 1
名探偵コナン 1
  • 著者名:青山剛昌
  • 発売元 : 小学館
  • 価格:463円

 ミステリーマンガでありながら、恋愛要素もちょいちょい織り交ぜられている『名探偵コナン』。本作の主人公カップル、工藤新一×毛利蘭が3位に登場した。彼らを支持した声で圧倒的だったのは、「新一とたまにしか会えないのに、蘭が一途に新一を好きでいるから」という、蘭の真っ直ぐな想いを賞賛する意見。なんせ蘭はコナンの正体を知らない。本当はひとつ屋根の下にいるのに、そんなことは露知らず、いつになっても帰ってこない彼を想い続けるなんて、相当ピュアな恋心ではなかろうか。また、「相思相愛なので」「信頼し合っているから」など、ふたりの絆に憧れを抱いている読者も多いよう。いつかコナンが元の姿に戻れたとき、蘭はどのような顔で彼を迎えるのだろうか。

4位
上杉達也×浅倉南
タッチ 完全復刻版 1
タッチ 完全復刻版 1
  • 著者名:あだち充
  • 発売元 : 小学館
  • 価格:494円

 野球と恋愛を見事に融合させた名作『タッチ』より、上杉達也×浅倉南のふたりがランクイン。アンケートでは、「お互いの気持ちを分かり合っているから」というように、ふたりの間にある信頼・絆を支持する声が多く寄せられた。なぜ、ふたりはここまで強い想いで結ばれているのか。それは、達也の弟・和也の死がきっかけなのは言うまでもないだろう。「甲子園に連れて行って」という南との約束を守れず死んでしまった和也、そして、その意志を受け継いで野球を始める達也。和也の死は、南と達也に大きな影響を与えているのだ。しかし、決して湿っぽくならず、“大切な人の死”を乗り越えたふたりは、甲子園という夢を叶えたのちに結ばれる。まさに感動的なラブストーリーのひとつと言えるだろう。

5位
真壁俊×江藤蘭世
ときめきトゥナイト 文庫版 1
ときめきトゥナイト 文庫版 1
  • 著者名:池野恋
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:756円

 5位に登場したのは、真壁俊×江藤蘭世。ファンタジー要素を交えたラブコメ、『ときめきトゥナイト』のふたりである。江藤蘭世は、物語第一部の主人公。なんと、吸血鬼と狼女を両親に持つという、魔界出身の女の子だ。対する真壁は、ぶっきらぼうな不良少年で、慕ってくる蘭世に目もくれない。やはり、魔族と人間との恋はうまくいかないのか…。と思いきや、物語の途中で、実は真壁も魔界の王子だということが判明し、晴れてふたりは相思相愛になる。って、なかなかのトンデモストーリー。しかし、魔族との戦いを乗り越えて結ばれるふたりは、まさに“運命の相手”。「とにかくお似合い」という声が多かったのも、その類まれなる境遇からくるものだろう。

 そのほか、
・高田修司×花本実果…『恋愛カタログ』(永田正実/集英社)
・オスカル×アンドレ…『ベルサイユのばら』(池田理代子/集英社)
・道明寺司×牧野つくし…『花より男子』(神尾葉子/集英社)
などを支持する意見が多かった。いずれも恋愛モノとして人気の作品ばかり。みんな胸キュンを求めているんだろうなぁ。

 気がつけば、クリスマスももう間近。それなのに独り身という人は、これらの作品でキュンキュンしてみてほしい。理想のカップルたちを目にすれば、きっと寂しくなんかない…!

文=前田レゴ