便秘よさらば! “がんばらない腸活”で身体の中からキレイになろう

健康・美容

公開日:2015/11/14


『腸をキレイにしたらたった3週間で体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラできました!』(松本明子:著、小林弘幸:監修/アスコム)

 女性にとって便秘は悩みの種だ。便秘によって肌荒れが引き起こされてしまったり、お腹がぽっこりしてしまったり、硬い便のせいで肛門が切れて“切れ痔”になってしまうというケースも…。…のっけから汚い話で申し訳ないが、とにかく便秘というのは、とても大変なことなのだ。『腸をキレイにしたらたった3週間で体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラできました!』(松本明子:著、小林弘幸:監修/アスコム)の著者である松本明子も、本の題名通り長年便秘に苦しまされてきた女性の1人だ。

 3歳のころから、便が出にくかった彼女は、母親に定期的に浣腸してもらうほど“超最強便秘体質”だった。可愛らしい彼女のアイドルとしての生活の裏側には、いつも“便秘”という問題があった。デビューした当時から、食生活の乱れによって便が溜まり、幸せの絶頂であるはずの新婚時代も便秘は解消しなかった。彼女が妊娠したときはさらに酷く、トイレの便座で4~5時間も踏ん張っても、便が出ることはなかったそうだ。そんな彼女の母親も便秘体質で闘病中に「腸閉塞」で苦しい思いをしたという。母親が便秘で苦しんだ様子を目の当たりにした彼女は、自分の健康のために“腸活”を始めることになる。

 テレビ番組の企画で、便秘治療を受けることになった松本明子。彼女が病院で検査をすると、なんと4キロもの便が腸内に溜まっていることが判明した。肛門から胃のすぐ手前までみっちり連なっている便。もしも、その状態が続きあと数センチでも便が積み上げられ、胃に近づいてしまえば手術が必要なほど、危険な便秘状態だったのだ。「たかが便秘」と思われがちだが便秘が続くと命を落とす可能性もある。

advertisement

 そんな便秘を腸活によって解消した松本明子が、便秘で苦しんでいる人に提案する腸活は、お金もかけず、薬も飲まないというものだ。朝は1杯の水を飲み、簡単なストレッチと、1日1食発酵食品をかならず食べる―たったこれだけのことで、彼女の腸は次第に便が溜まりにくくなり、40年間苦しめられていた便秘を克服することが出来た。

 そして彼女の身体は、大きく変化していく。便秘気味の女性を悩ませる肌のトラブルもなくなり、シワもシミもできにくくなった。さらに花粉症まで改善し、女性の大敵である更年期障害とも無縁の生活を手に入れる。しかも、ごはんを食べても太らない女性が羨むボディまでも手に入れたのだ。

 世間一般で語られる腸活という言葉に踊らされる前に、今一度自分の腸に対する態度について、本書を読みながら考えなおしてほしい。あなたの腸活は、がんばり過ぎて逆に腸にストレスを与えてしまっていないだろうか? 健康で美しい腸と身体を手に入れるためには、高いお金も特別な薬も必要はない。必要なのは腸の声を真摯に聞き、頑張りすぎず腸に良い食事と運動を続けるという意思だけだ。野菜をたくさん食べたり、ヨーグルトを食べたりする腸活も、もちろん大切だ。だが焦って成果を求める腸活は、そろそろ終わりにして、頑張らない腸活をのんびり実践し、美しい腸と身体を手に入れよう。

文=山本浩輔