モラハラ、DV、仮面夫婦にセックスレス―「いい夫婦の日」に考えたい、今の日本の夫婦問題

恋愛・結婚

更新日:2020/8/4


 夫が、妻が、理解できない。一番近いのに、一番わからない―。モラハラ、DV、仮面夫婦にセックスレスなど、「夫婦」が最大のストレスになっているケースが非常に多いのが現代社会。一緒にいるのがつらい。でも、やっぱり別れたくない。そんな矛盾を抱えながら、「夫婦」として幸せになりたいと願う、すべての夫・妻たちへ贈る『みんな「夫婦」で病んでいる』が、2015年11月28日(土)に発売される。

 最近の結婚事情を見ると、「結婚したカップルの3組に1組は離婚する」という説は、真実ではないことがわかる。なぜなら、結婚する人数そのものが年々減少傾向にあり、この数字は“結婚人口の少ない世代の結婚数”を、“結婚人口が多かった世代の離婚数”で割るので、必ずしも実態に合っているとはいえないという。


 生まれ育ちの差、性別の差、性格の差を越え、良好な夫婦関係を続くということは難しくてあたりまえ。さらに、結婚式から新婚旅行、子どもの誕生、義理の家族との付き合いが発生するなど、ライフステージの変化で夫や妻の役割も変化し、うまくいかなくなるきっかけは次々とやってくるだろう。

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 近年は晩婚化が進み、仕事や価値観などで自分のライフスタイルを持った、世間では「大人」とされる年齢の人間同士が、夫婦というひとつのユニットを組む時代になっている。それぞれの価値観が確立されている大人同士ともなれば、結婚当初は夢や希望に満ちていた2人の生活も、数年後には考えや生活の仕方のズレを感じ始めるだろう。

 離婚が増加しているのは、若い世代か熟年世代。子育て時期にある30代、40代は離婚を踏みとどまっている分、大きな「夫婦」ストレスを抱えている。昔に比べて離婚に対する抵抗感は薄れてきているが、30代以降の世代になると実際にはさまざまな問題があったとしても、婚姻関係を継続している夫婦が多いといえる。


 そんな中で、夫婦はお互いをどう理解すればいいのか? どう気持ちを整理すればいいのか? 『みんな「夫婦」で病んでいる』は、そのための糸口を、それぞれのケースで解説している。心の専門家が解決法を提示し、気持ちが楽になる・心が整理されるヒントが見つかるだろう。

<コンテンツ紹介>
第1章:「夫婦」って難しい
結婚すると恋愛中の「仮の姿」が終わり、本来の「ありのまま」の姿があらわれる。

第2章:モンスター妻、エイリアン夫の対処法
妻は片づけられない女だった
結婚後にケチ夫に豹変

第3章:妻が、夫が心の病かもしれないと思うとき
パートナーがうつ病になった! どうしたらいいの?
→原因探しをしない、励まさない、無理に特別なことはしないでおく。

第4章:別れを選ぶとき
パートナーの依存症(ギャンブル、ショッピングなど)
最近騒がれている「モラハラ」って何? DVとどこが違うの?

第5章:別れを選んだ、その後の生活
離婚しない「別れ」もある。
離婚の前にしておきたいこと。

おわりに:仲がいいって何だろう?
相手の考えや意見の違いを「違い」として認められる。
離れていても信頼感が揺らがない。
不測の事態に一番にその人の無事を願う。
取り換えがきかない、人生の相棒。

■『みんな「夫婦」で病んでいる
著:本田りえ
価格:1,300円(+税)
発売日:2015年11月28日(土)
仕様:四六判/192ページ
出版社:主婦の友社

本田りえ(ほんだ りえ)
臨床心理士。博士(学術)。武蔵野大学非常勤講師。武蔵野大学心理臨床センター相談員。トラウマケア、被害者学が専門。DV、ハラスメントなど、数多くの夫婦のカウンセリングを行いながら、心のケアに携わる。著書に『「モラル・ハラスメント」のすべて』がある。