「子宮力」で毎日は変えられる! 今すぐできるあったか習慣

健康

2015/11/24


『女性ホルモンを整えて幸せになる! ぽかぽか子宮のつくり方』(やまがたてるえ/河出書房新社)

 多くの女性が抱える悩みの原因は、「女性ホルモン」に起因していることが多い。毎日のカラダの不調を、「ホルモンのせいだから仕方ない」と諦めていた人には必見、自分のカラダを愛してあげられるようになる秘訣は、「子宮力」を高める正しいセルフケアにあった。

 そのセルフケアについてまとめられている本が、『女性ホルモンを整えて幸せになる! ぽかぽか子宮のつくり方』(やまがたてるえ/河出書房新社)。バースセラピストとして活躍する筆者が女性のために書き下ろした一冊だ。

 近年、女性の抱える婦人科系トラブルが増えてきているという。現代人は、IT機器の普及やストレスなどで、常に「戦闘モード」、つまり体中に力が入ったままの「交感神経優位」の状態になりがちである。副交換神経がはたらくと、自己免疫が高まったり、リラックスしたりできるところ、交感神経優位のためになかなか体が休まらない状態になっているのだ。このバランスが取れていないと、体全体の血液などの回りは悪くなり、子宮の冷えにつながるという。

 女性の社会進出が進んでから特に、多くの女性はこの「冷え」に悩まされるようになった。よく「冷えは体に良くない」「冷えは女性の大敵」と耳にはするものの、体質だからと諦めたり、冷えを取る習慣を時間的に作れなかったりするのが現状。子宮を冷やす習慣として本書で紹介されているものの中には、ファストフード中心の食生活や冷たいもの・甘いものを好んで食べる、エアコンに頼っているなど、多くの女性がドキっとさせられるであろう習慣がたくさんある。そうして血液などの回りが悪くなることで、脳は生命維持を最優先するよう判断し、子宮よりも、心臓や胃、腸などの臓器に血液をめぐらせるようになり、その結果血液やリンパ、エネルギーが回らなくなった子宮は冷えてしまい、ホルモンバランスも崩れ、様々な不調を引き起こす。

 カラダにトラブルを抱えても、仕事や育児に追われる日常生活に支障が出ないように、ツライ症状を一時的にでも抑えるためにと、対症療法的なケアをしがちである。

 この本で紹介しているのは、そんな女性たちが子宮を温めることでカラダを本来の健康な状態に、そして心まで元気にするための、26の具体的な方法。ぽかぽか子宮をつくるための食べ物や呼吸の仕方、運動の取り入れ方などの基本的なものから月経とうまく付き合う方法、今話題となっている布ナプキン、アロマセラピーや感情の浄化の仕方など、目から鱗の方法がたくさん紹介されている。

 無理に頑張りすぎて自分に厳しくしてしまう女性ほど、女性としての幸せを感じにくい傾向にあるという。女性であることが鬱陶しく感じてしまったり、体調に波があって思い切り毎日を楽しめなかったりすると、女性であることや毎月の月経をわずらわしく感じてしまいがちである。すぐに行動に移すのが難しい毎日なら、「子宮」というものを意識してみることから始めてもいいのかもしれない。

 子宮をいたわり、ぽかぽかすることでカラダにもたらされる変化は、月経トラブルが軽減されるだけではない。経血によって自分のカラダの状態を知ることができたり、血液と一緒に体内の不要物を取り除くことでデトックスできたりすることで、美しい肌を保ったり、骨や血管を強くしてコレステロールの増加を抑えたりと、カラダ自身の持つ力で美しさを磨き、若さを保つために必要なはたらきをはたすことができるようになる。

 常に何かに追われる日常生活の中で、カラダと心のバランスが取れていないこと、そしてカラダはおろか、子宮にまでメンテナンスの意識が行き届いていないことを自覚する女性は多い。自覚はしていても、生活の中で体質改善を始め、新しく何かを取り入れるのにもエネルギーがいるものである。

 カラダのケアをないがしろにしていても、毎日なんとか生活できてしまうのならば、それはカラダが頑張っているから。実際に、こうした無理がたくさん積もっていくことで、体調を崩すだけでなく、大きな病気や、婦人科系の病気の原因になることもある。カラダに不調が現れなくても、子宮は毎月そんなカラダのSOSを届けてくれている。そんなバロメーターの役割を持つ子宮をいたわり、ケアすることで、カラダ全体の体調も変わってくるのだという。

 著者やまがた氏の優しい語り口調は、無理をしがちなカラダの力をスッとほぐしてくれる感覚をもたらしてくれる。カラダの芯から自分自身と向き合うことの喜びを教えてくれる、そして自分のカラダが愛おしくなる、日々頑張るすべての女性にオススメしたい一冊だ。

文=松尾果歩