【dancyu×肉】肉料理完全マスターで男の胃袋を掴め!【鶏照り、しょうが焼き、牛丼】

食・料理

公開日:2015/11/22


『肉料理の教本』(プレジデント社)

 牛、豚、鶏…部位別や調理方法によってより細かく分け売りされている “肉”ですが、実際のところどこまで使い分けて料理してますか? 今回紹介する1冊は、肉に関する基本的な知識や情報、そして部位の特徴を活かした41レシピを掲載した『かんたんdancyu 肉料理の教本―牛、豚、鶏、羊。なんでもこい!』(プレジデント社)です。「東の豚」「西の牛」の境界線はどこ? などのコラムもあるので、読み物としても楽しめます。もちろん肉料理レシピ本としても、1つ1つの工程が豪快な写真とともに丁寧に紹介されていて、とてもチャレンジしやすい内容になっています。今回はこの中から、男性が好きそうな鶏、豚、牛のレシピ3つを実際に作ってみました。

鶏照りつけそば(P.12)


 サラダ油を熱したフライパンで、鶏肉の表裏をこんがり焼き、さらに酒をふって蓋をして5分ほど蒸し焼きにします。そこに、みりん、砂糖、しょうゆを加えて、鶏肉にからめながら煮詰めます。これを食べやすい大きさに切り、茹でたそばの上にのせ、万能ねぎを散らせば完成。温泉卵入りつけ汁につけてどうぞ!

 鶏もも肉を使ったこちらの料理は、調味料をからめてじっくり焼くことで、見事な照りっぷりになりました。お肉自体もほどよい弾力で、煮詰めたことで旨味がぎゅっと凝縮されました。鶏照りだけでも十分美味しいのですが、これをそばと一緒につけ汁につけて食べると、さらに贅沢な一皿に! 見た目通りかなりボリュームがあるのですが、意外と女性でもぺろっと食べられました。

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毎日でも食べたい豚のしょうが焼き(P.14)


 サラダ油を熱したフライパンで、片栗粉をまぶした豚しょうが焼き用肉を両面こんがり焼きます。その後、酒、みりん、砂糖、しょうゆを加えて肉にからめます。最後にすりおろしたしょうがを入れて、手早くからめたら完成。

 豚のしょうが焼きって、誰しもが好きな肉料理の1つで、よく作る方も多いと思いますが、いざ作ってみると、肉が硬くなったりパサついたりして、あまり上手く作れなかったことはありませんか? でもこのレシピなら、片栗粉をまぶして焼くことで、調味料がよくからみ、つるんとした柔らかなしょうが焼きになるので、かなり美味しかったです。ごはんが進みすぎます。

ちょっとぜいたく。家で牛丼(P.22)


 サラダ油を熱したフライパンで牛こま肉を炒め、しょうがのせん切りを加えてさらに炒めます。水を入れてアクを取り、みりん、砂糖、しょうゆを加えて蓋をして10分ほど煮ます。その後、薄切りした玉ねぎを加え、蓋をして5分ほど煮ます。これを温かいごはんの上に盛り、煮汁を上からかければ完成。

 牛丼も、専門店があるくらい日本人が好きな肉料理の1つですよね。今回はつゆだく牛丼だったのですが、美味しく作るためのポイントは、煮汁に牛肉の旨味が十分に行き渡るまで煮込むことだそうです。確かにそうすることで、煮汁自身の味もしっかりしていて、それがごはんにからんで美味しい!あのお店の味にも全然負けていませんでした。

肉のことをもっと知れば、料理ももっと上手くなる!
それぞれの肉の特徴を知ることで、それに合う料理方法や、扱う時のポイントを確認でき、そしてその通りに作ることで、今までとは違った肉の美味しさに出会うことができました。逆に、今までのやり方では肉の良さを活かせていなかったことにも気づけました。ぜひもっと肉のことを知って、料理に使ってみて下さい。きっと美味しい料理が作れるようになり、料理の幅も広がりますよ。

文=JUNKO