AKB48高橋みなみが語る、「リーダー」と「アイドル」とは?

芸能

2015/12/8

この本が教えてくれました。“選んだ道を正解にするしかない”。

 結成10周年を迎えた国民的アイドルグループAKB48。第1期メンバーであり、総勢300名を越える“48グループ”の「総監督」という肩書きも持つ高橋みなみさんが、1年後をメドに卒業すると発表したのは昨年末だ。「この1年、私がメンバーのみんなに残せるものはなんだろう、と考えながら活動してきました」。そう語る彼女が、最後に届けてくれる大きな置き土産が、初めての著書『リーダー論』。

「リーダーにとって一番大事な仕事は、メンバーのひとりひとりと良いコミュニケーションを取ること。その関係性が積み重なっていくことで、良いチームができあがると思うんです」

 チーム論であり努力論、スピーチ論でもある本書は、コミュニケーション論でもあるのだ。

「私は10年間で何をしてきたかというと、いろいろなタイプのメンバーと出会い、コミュニケーションの仕方を試行錯誤してきたんです。誰もが何かしらのチームに所属していますよね。誰しもが、人と向き合わなければ生きていけないはず。会社や部活でリーダーという立場にいる人以外でも、人間関係で悩んでいる人にも是非この本を読んでもらいたいです」

 今年読んだ中でもっとも思い入れのある本は、自身の「卒業」という選択に関わる1冊だった。直木賞作家・朝井リョウが現代のアイドルをテーマに綴った長編小説『武道館』。そのリアルさは、「“なんでこんなに私たちの心の中が分かるの!?”って。衝撃でした」。人生の指針となる、大切な言葉を手に入れたそうだ。

「人生の分かれ道に立った時に何を選べばいいのか、何が幸せで何が正解なのかなんて、その瞬間は分からない。私自身、卒業するという選択をしたことは、今でも正解かどうかは分からないんです。でも、『武道館』の物語が教えてくれました。“選んだ道を正解にするしかない”。仲間たちと一緒にやり遂げる青春を、AKB人生で味わわせてもらいました。卒業後は私なりの、第2の青春を送りたいと思います!」

高橋みなみ (たかはし・みなみ)
・1991年、東京都生まれ。AKB48グループ総監督。今年、初のソロコンサートを開催。12月発売の42ndシングルでは10年ぶりに単独でセンターを務める。

取材・文=吉田大助