アサイン、マター、コンセンサス、カタカナ語を意識高く使ってみた

文芸・カルチャー

2015/12/12


『知ってるふりしてきたカタカナ語事典』(カタカナ語研究会/宝島社)

アサインマターイニシアティブ、いちいちカタカナ語を使ってくるいけ好かない奴は後を絶たない。そんな彼らの言葉を瞬時に飲み込むリテラシーは持っているだろうか。会話にコミットし、イシューコンセンサスを取れることはできているだろうか。そんな用語を集めてフレキシブルな例文つきで解説してくれているのが、『知ってるふりしてきたカタカナ語事典』(カタカナ語研究会/宝島社)である。

オフィスで使われるものに始まり、意識高い学生が使いがちなカタカナ語、IT業界やパーティーピーポーが使うもの、さらにはサブカル界隈のカタカナ語までドラスティックに網羅している。著者のカタカナ語研究会のナレッジが集約されている、ということである。

筆者はカタカナ語に明るくないあまり、よく分からない用語が会話の中で出てきた際は、すぐに黙ってうやむやにペンディングにしていた。コンテクストに合わない返答をしないためのリスクヘッジゆえに、曖昧なことを言いがちだったのだ。これからは本書(マストハブ)を参考に、今まで理解できなかった会話をゼロベースに戻し、さらなるブラッシュアップをしていきたい。

ところで、ここまで本の中で紹介されていたカタカナ語を使いながら書いてきたが、中身が無いことを言っていてもカタカナ語のおかげでパッと見それらしいことを言っている風になった。カタカナ語は自らを大きく見せることができるのだ。ライフハックである。

文=朝井麻由美