1枚の紙を“好き”で埋め尽くす! “夢かなマップ”とは?

暮らし

更新日:2016/3/14


『なりたいあなたになれる 夢をかなえる魔法のマップ術』(あいのひろ/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

  1年の初めに「今年の目標」を掲げる人は多いだろう。しかし、その目標をきちんと達成している人はどのくらいいるだろうか。「目標がもう何年も変わっていない」という人も少なくないだろう。

 そんな人にぜひ読んでほしい、『なりたいあなたになれる 夢をかなえる魔法のマップ術』(あいのひろ/ディスカヴァー・トゥエンティワン)という本がある。本書には、夢をかなえられる人になるための方法、プロセスが楽しく分かりやすく記されている。

 その中でも特に気になるのは、やはりタイトルにもある「夢をかなえるマップ」、通称“夢かなマップ”だ。大きい画用紙に、ピンとくる、ときめく写真や雑誌の切り抜き、イラストなどを貼り、それを一定期間部屋に飾って毎日眺める、というもの。

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 これだけ聞くと、そんなスピリチュアルな方法で夢がかなうなら苦労しない、時間の無駄だ、と思うかもしれない。しかし、これにはちゃんとした理由があるのだ。今回は、この“夢かなマップ”の作り方、そして役立て方をご紹介しよう。

〈“夢かなマップ”の作り方〉

1 まずは、材料をそろえる。
“夢かなマップ”に必要なものは、画用紙、のり、はさみ、カラフルなペン、色紙やマスキングテープ、切り抜き用の雑誌やチラシ、そして、ワクワク感&できるという思い込み(笑)だそうだ。画用紙は、大きいものがいいとのこと。ない場合は、コピー用紙をつなぎ合わせてもいいだろう。

2 素材を集める。
切り抜き用の雑誌やチラシから、自分の夢や願望、欲しいもの、行きたい場所の画像や写真、イラストなどを切り抜く。その時、妥協はせず、本当にピンときたものだけを集めるのが、成功させるコツなのだそうだ。

3 素材を貼っていく。
1の画用紙に、2を貼っていく。貼り方は自由だが、真ん中に笑顔の自分の写真を貼ると、より効果的とのこと(写真は、あればでOK)。

4 言葉を書き加える。
好きな言葉や名言、切り抜きへの補足、自分が手にしたい肩書などを、カラフルなペンで書き加える。言葉のほかに、自分でイラストを描いてもいいそうだ。画用紙を、“好き”で埋め尽くそう。

5 完成した“夢かなマップ”を部屋に貼る。
完成した夢かなマップを、21日間は部屋に飾ったり、パソコンの壁紙にしたりして必ず毎日見るようにする。人は、何事も21日間続ければ習慣化するそうで、21日後には目を閉じるだけでマップが浮かぶようになるのだとか。そうなったら、マップはしまってもいいそうだ。

 では、なぜこんなことで「夢がかなうマップ」になり得るのか。

 例えば、自分の好きな分野の話をしていて、当たり前だと思っていたことが実は当たり前ではなく、ショックを受けた経験はないだろうか? 筆者の例でいうと、筆者はアニヲタである。ヲタクではない人の常識と、仲間内の常識に大きな差を感じることも多い。「こんなに一般化していると思ってたのに、ヲタクにしか通用しないのか」と絶望を感じることもしばしばある。逆に、スポーツに関しては無関心ゆえ、「こんなにテレビで騒がれているのに知らないの!?」とよく驚かれる。つまり、日々どんなことにアンテナを張っているかで、自然と集まってくる情報が変わってくるのだ。

 やりたいことの情報が集まってくると、踏み出す一歩のハードルも下がり、「どうしたらいいのか」が見えてくる。もともと、マップに描かれているのは自分の理想であり、こうなりたい、という姿だ。ちょっと頑張ってチャレンジしてみようかな、という気にもなるだろう。だからマップには、素直に本当の、真の理想を描く必要がある。

 先日亡くなった漫画家・水木しげる氏も、『水木サンの幸福論』(KADOKAWA)の中で、「しないでいられないことをし続けなさい」「好きの力を信じる」などの七カ条を提案している。夢かなマップは、この“しないでいられないこと”や“好き”に一途であるための道しるべなのだ。実践してみると、その効果を感じることができる。

 『なりたいあなたになれる 夢をかなえる魔法のマップ術』は一見女性向けの本だが、男女どちらが読んでも役に立つ、様々な意識改革方法や実践方法が掲載されている。目標を立ててもなかなか実現できない、ゴールへの近づき方すら分からない、と感じている人は、ぜひ本書を読んで、夢かなマップを作ってみてほしい。

文=月乃雫