【インタビュー】最高に笑えて、最高に泣ける! 嫌がらせ弁当の次は“よろこばせ”弁当!

食・料理

2015/12/27


『今日は“よろこばせ”弁当』(Kaori(ttkk/三才ブックス)

 今年の2月に『今日も嫌がらせ弁当 反抗期ムスメに向けたキャラ弁ママの逆襲』(三才ブックス)を出版し、TVやネットで大人気となった Kaori(ttkk)さん。反抗期の娘との、お弁当でのコミュニケーションを綴った大人気ブログが元となっているこの本は、“最高に笑えて、最高に泣けるお弁当の本”として多くの支持を得、絵本にもなった。

 そして先月11月27日、Kaoriさんが新たにお弁当の本を出版した。タイトルは、『今日は“よろこばせ”弁当』(三才ブックス)。本書は、高校を卒業し、社会人になった元“反抗期ムスメ”へのお弁当のほか、“上の娘”とのお弁当対決、そしてシングルマザーとしての苦悩や、離婚後に亡くなった娘たちの父親の話など、『嫌がらせ弁当』では語られなかったエピソードがたくさん詰まっている。

▲以前、ダ・ヴィンチニュースにもお弁当を作ってくださったKaoriさん

 そんな、「お弁当を作る」ということをとても大切にしているKaoriさんに改めてインタビューをおこない、この『今日は“よろこばせ”弁当』やお弁当について、またこの1年について、話を伺った。

――今年は、『今日も嫌がらせ弁当』と『今日は“よろこばせ”弁当』を出版され、絵本にもなりましたが、Kaoriさんにとってどんな1年でしたか?

 今までにない経験をできたのがとても有難く、嬉しかったです。どの本もとても思い入れがあるので、すごくいい思い出になりました。でも日常は、まわりの人たちも家族も今までと何も変わらなくて、いつも通りに過ごしています。

――今年は、本土との往復も増えましたよね。

 一気に増えました。本土へはもう何年も行ってなかったので、最初は道も分からない感じでした(笑)。久々に本土へ渡ると、やっぱり人が多いなあ、と感じますね。取材は、今もまだ慣れていないので、緊張します(笑)。

――本書の中でも特にお気に入りのお弁当ベスト3はどれですか?

1位:「よろこばせ弁当」(P.150~P.157)

2位:「ミートボール弁当」(P.130~P.133)

3位:「肉じゃが弁当」(P.96~P.99)

です。どのお弁当にも、特別な思い出があります。でも1位はやっぱり、パパのことを考えて初めて3人で作った「よろこばせ弁当」です。

――上の娘さんとのお弁当バトルが掲載されていますが、下の娘さんは料理は普段されますか?

 私がいないときは作りますが、私がいるときは基本的に私が作ります。娘も料理が嫌いなわけではないですが、私が料理好きなのを知っているので、任せようって思ってるんだと思います(笑)。

――ちなみに、お弁当バトルで「負けたな」と思ったお弁当はありますか?

 今のところは、まだないです。まだ負けるわけにはいきません(笑)。でも、腕を上げたなーとは思います。食べるのが好きで、研究熱心なんです。なので、このままいくと、負ける日がくるかもしれません(笑)。

――娘さんに作ってもらったお弁当で、特に美味しかったお弁当はありますか?

 全部とても美味しかったので、順位はつけられません。自分が作るものとはまた違うお弁当だったりするので、いつも新鮮で楽しいです。私が作るおかずをアレンジしたものや、若い子が作るような、私が作らないものも登場するので、成長を感じます。

――出版された本に関して、下の娘さんは無関心だそうですが、上の娘さんはどうですか?

 上の娘はとても喜んでくれて、原稿の段階からいろいろと感想をくれたり、出版されてからも保存用と読む用の2冊を買ってくれたりしました。下の娘も、3ページくらいは読んでくれたそうです(笑)。下の娘は相変わらずクールな反応ですが、登場するのが自分なので、読まなくても分かっているのもあるかもしれないです。

――3人で「パパのお弁当」を作っていたときの気持ちを教えてください。

 最初は新鮮な気持ちで、不思議な感覚でした。でもお弁当を作り始めたら、すぐいつもの雰囲気になりました。パパの話やたわいもない話をしながら自然に楽しい時間を過ごすことができました。私は大切な人にお弁当を作ることが喜びだと思ってるので、娘たちも大切なパパという存在を想いながらお弁当を作ってくれてたんだろうなと思うと、すごく幸せな気持ちになります。

――会話の中で、Kaoriさんが知らなかった話も出てきたそうですね。

 そうなんです。普段から日常的にパパの話はするんですけど、「パパがこういうこと言ってたよ」とか、私が知らないことも出てきたりしました。上の娘は、パパと2人でドライブに行って、こっそり喫茶店に行ったりしていたらしいです(笑)。下の娘も頻繁に泊まりに行っていましたし、まだまだいろんな話が出てきそうです。

――今は少し時間に余裕ができたそうですが、家族で出かけたい場所はありますか?

 小さいころにあまり一緒に出掛けられなかったので、食事に行ったり、買い物に行ったり、海に行ったり、本当に何でもないことを、もっともっとできたらいいなあと思います。もちろん、八丈島を離れてあちこち旅行とかも行きたいです。

――最後に、この記事を読んでくださる方に向けて一言お願いします。

 この本には、私が毎日作っているお弁当、我が家の定番中の定番のレシピと、その料理に結びついた思い出エピソードも一緒に綴っています。きっと皆さんも、何気なく作っている毎日の料理に、実は深いエピソードや忘れられない思い出が詰まっていると思います。この本を読むことで、大切な思い出を思い起こすきっかけになったり、料理が今まで以上に好きになってくれたりしたら嬉しいなと思います。

 これからも、お弁当を作り続けていきたい、と話すKaoriさん。『今日は“よろこばせ”弁当』の中でも、お弁当は家族を結びつけてくれる、心と心を繋いでくれるものだと語っている。本書を読んで、自身のお弁当の思い出を思い起こし、改めて大切な人のことを考えながらお弁当を作ってみてはいかがだろうか。

取材・文=月乃雫