「地続き」の東南アジアと沖縄を写す―戦後日本を代表する写真家・東松照明の最高傑作が蘇る

文芸・カルチャー

2015/12/29

新編 太陽の鉛筆』(東松照明/赤々舎)

京都の出版社・赤々舎が2015年年末に戦後日本を代表する写真家・東松照明の写真集『太陽の鉛筆』を復刊する。

『太陽の鉛筆』は東松が1969年に沖縄と出会って以来、1970年代前半をほぼ沖縄を中心に活動した成果として1975年に刊行。『太陽の鉛筆』の沖縄編には宮古島での7カ月の生活を綴った6つのエッセイと、宮古島や周辺の島々を撮影した150点の写真が収められている。 また東南アジア編は台湾、フィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナム、タイ、シンガポールなど7ヶ国17地域にわたる島々が撮影され、さらに東南アジアと地続きであるかのような沖縄の渡嘉敷、那覇、普天間、コザも含めた80点の写真で構成されている。

『新編 太陽の鉛筆』と名を新たにして復刊される本書は、『太陽の鉛筆 1975』と『太陽の鉛筆 2015』の二冊組。『太陽の鉛筆 1975』は、既に絶版となって久しい、初版『太陽の鉛筆』を基本的な構成や順序は変えずに新たな装いで書籍化したものに。一方、『太陽の鉛筆 2015』は、基本的に『太陽の鉛筆』以後の既発表・未発表の作品のなかから103点の写真を選び、『太陽の鉛筆』に込められた南方への眼差しを引き継ぐ新たな編集意図によって配列し、二人の編者による論考を付したものとなっている。東松が晩年に「亜熱帯」というタイトルで構想していた熱帯植物のシリーズや、五度にわたるバリ島への旅など、移動と再-棲息化への鮮烈なヴィジョンに貫かれている。

より詳しい情報はこちらより
http://www.akaaka.com/publishing/books/bk-tomatsu-taiyo.html

■新編 太陽の鉛筆 東松照明写真集
9,000円+税|259 × 227 mm|2冊組|並製本|ケース入
太陽の鉛筆 1975 257 × 227 mm|280 頁|写真228点収録
太陽の鉛筆 2015 257 × 227 mm|152 頁|写真103点収録
編著:伊藤俊治、今福龍太
アートディレクション : 近藤一弥