『黒子のバスケ』舞台化＆主人公に小野賢章が決定！ファンからは「適任者を選んでくれた！」との声

　女子を中心に絶大な人気を集めるバスケット漫画『黒子のバスケ』の舞台化が決定した。2016年4月8日（金）から、東京・池袋のサンシャイン劇場で上演されるという。注目のキャストは順次発表されることになるが、すでに決まっている主人公・黒子テツヤ役に「この人しかいない！」「適任者を選んでくれた！」との声が見られ、ファンも舞台化に大賛成のようだ。

　大学を中退し、漫画家としての道を歩むことを選んだ藤巻忠俊が、2006年に「第44回 ジャンプ十二傑新人漫画賞」に投稿したことから始まった『黒子のバスケ』。『暗殺教室』の松井優征や『べるぜバブ』の田村隆平なども受賞した同賞にて、見事十二傑賞を受賞。翌2007年、『赤マルジャンプ』に読切で掲載され、2009年2号より晴れて『週刊少年ジャンプ』で連載開始となった。

　舞台は誠凜高校バスケット部。かつて“キセキの世代”と称された最強の天才中学生5人を、“幻の6人目（シックスマン）”として影ながらチームを支えていた黒子が同校に入学、後の相棒となる火神大我と出会い、「打倒！ キセキの世代」を胸に日本一を目指す青春ストーリーとなっている。

　手に汗握る躍動感あふれるバスケットのシーン、そして“努力・勝利・友情”という“ジャンプ三原則”を兼ね備えた王道要素はもちろんのこと、登場キャラクターも魅力的だ。影が薄い黒子、アメリカ帰りの野生児・火神、中学時代の黒子の相棒でエースだった青峰大輝、モデルをやりつつバスケット歴2年で才能を開花させた黄瀬涼太など、一人ひとりの個性が描かれている。さらに、それぞれが熱い想いを抱いているからこそ、交錯する人間ドラマがきちんと描かれ、多くの読者の心を掴むことに成功した。

　残念ながら2014年に『週刊少年ジャンプ』では最終回を迎えてしまったが、『少年ジャンプNEXT！！』で最強ドリームマッチが集結した『黒子のバスケ EXTRA GAME』が連載されたり、ノベライズ化されたりと、黒バス人気は今も続いている。また、2012年に放送されたTVアニメもヒットしており、2015年1月にはTVアニメ第3期がスタート、さらに劇場版の制作決定も発表された（公開日未定）。

　黒バス人気をさらに加速させるかのごとく決定した、今回の舞台版「黒子のバスケ」。脚本・演出は劇団「柿喰う客」主宰で、『週刊少年ジャンプ』で連載する『ハイキュー！！』の舞台版脚本も手がけた中屋敷法仁が務める。

　舞台の主役を務めるのは、アニメ版でも黒子の声を担当した小野賢章。「ハリー・ポッター」全シリーズでハリーの吹き替えを担当したことから、声優としての本格的な活動を開始した小野だが、それ以前から俳優としても活躍している。2015年12月から2016年1月までは、戸田恵子や近藤芳正ら有名キャストと共に舞台「ライン（国境）の向こう」に出演するなど、舞台経験も豊富。声優としても俳優としても演技力は確かだ。

　小野自身もTwitterで、舞台版での主役抜擢に「アニメに続き黒子テツヤ役を演じさせて頂くことになりました。こんな幸せなことはありません。情熱は誰より強いです。この情熱をキャストのみんなと共有して最高の舞台を作り上げてみせます」と熱い意気込みを語った。このツイートに対して「舞台になるなら絶対っ！ 賢章さんがいいと思ってたので嬉しいです！」「けんしょーくんのテツヤめっちゃ楽しみにしてます！」「1番黒子な賢章さんが黒子を演じるなんて！ 観に行きたいです！」と、ファンもエールを送っている。

　また、舞台化全体に対しても、「とうとう舞台化か。おめでとうございます！」「うおいー、キタコレー！」「驚きすぎて変な声が出たよ、今！？」「舞台化、本当にありがとうございます！」と、歓喜の声が上がっており、中には「青峰っちは誰がやるんですか！？」「黄瀬君は、いっ、一体どなたが？」「他のキャストにも期待高まるなぁ～」など、ほかのキャスト陣を気にするファンも見られた。

　現時点では黒子以外に、舞台「弱虫ペダル」で寒咲通司役を務めた安里勇哉が火神役を演じることも決まっている。安里は「最初に決まった時は全く信じられませんでした。嬉しさ1の驚き9ってくらいビックリしてました」との驚きと共に、「火神大我を演じるために僕が出来ることは全てやります。プレッシャーはもちろんあります。でもそれを跳ね返すのではなく 全て受け入れてやらせてもらいます」と語っている。

　アニメや漫画同様、舞台もたくさんの“光”に包まれる作品になりそうだ。

■舞台「黒子のバスケ」
期間：2016年4月8日（金）～24日（日）
会場：サンシャイン劇場
原作：藤巻忠俊 『黒子のバスケ』
脚本・演出：中屋敷法仁
出演：小野賢章、安里勇哉 ほか
⇒舞台「黒子のバスケ」公式HP

■『黒子のバスケ EXTRA GAME』前編
著：藤巻忠俊
価格：400円（＋税）
発売日：2015年9月4日（金）
出版社：集英社