鬼才・白石晃士が「フェイクドキュメンタリー」を徹底解説!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/16


 架空の人物や事件といったフィクションを“ドキュメンタリータッチ”で描く「フェイクドキュメンタリー」。現在は、アイデアさえあれば低予算であってもヒットを狙える、若手作家の登竜門としても知られ、多くの作品が制作され続けている。

 その「フェイクドキュメンタリー」の映像手法・ジャンルにおける第一人者である著者・白石晃士が、本テーマについて徹底解説した『フェイクドキュメンタリーの教科書』が、2015年1月7日(木)に発売された。

 自身の監督作を例として挙げながら、撮影テクニックや演出方法、創作論などを語り尽くし、巻末には、韓国との合作「ある優しき殺人者の記録」で撮影時に使用されたシナリオを、各シーンの演出意図等の解説付きで全文掲載。映画監督を目指す人にも必見の内容となっている。また、これまで書籍としてまとめて語られることのなかった、同ジャンルの歴史や分類についても詳述。フェイクドキュメンタリー映画ガイド、入門書としても最適だ。

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 購入特典として、同書のために撮り下ろされた短編作品「白石晃士の世界征服宣言」DVDを付属。本編+メイキング合わせ収録時間約50分と、充実した内容となっている。鬼才・白石晃士が、新しい時代の映像表現として、これからさらに盛り上がりを見せるだろうフェイクドキュメンタリーの全てを語る。

<目次>
序章 フェイクドキュメンタリーの歴史
第1章 フェイクドキュメンタリー頂上作戦!
第2章 フェイクドキュメンタリーに挑め!
第3章 強烈なキャラクターを生み出す極意 ―白石晃士の演出論
第4章 なぜカメラはそこにあるのか!? ―白石晃士の撮影論
第5章 リアリティを生み出す編集のマジック
第6章 「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」の作り方
付録 「ある優しき殺人者の記録」シナリオ解説

<特典DVD>
「白石晃士の世界征服宣言」
監督・脚本・撮影:白石晃士
出演:久保山智夏、細川佳夫、白石晃士

<メイキング>
「白石晃士のフェイクドキュメンタリー入門 撮影篇/編集篇」

■『フェイクドキュメンタリーの教科書:リアリティのある“嘘”を描く映画表現 その歴史と撮影テクニック
著:白石晃士
価格:2,000円(+税)
発売日:2016年1月7日(木)
出版社:誠文堂新光社

白石晃士(しらいし こうじ)
映画監督。1973年生まれ、福岡県出身。石井聰亙「水の中の八月」に制作進行として参加した後、自主制作作品「暴力人間」を完成させ、ひろしま映像展98で企画脚本賞・撮影賞を受賞。翌年、「風は吹くだろう」がぴあフィルムフェスティバル99準グランプリを受賞する。2005年「ノロイ」で劇場作品デビュー。以降、フェイクドキュメンタリーの手法を使った作風が評価され、2012年からリリースを開始したオリジナルビデオシリーズ「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」では、ホラー映画ファンを中心に大きく話題を集めた。ほか劇場公開監督作として、「オカルト」「シロメ」「超・悪人」「カルト」「殺人ワークショップ」、韓国との合作「ある優しき殺人者の記録」、日本初の4DX専用ショートムービー「ボクソール★ライドショー ~恐怖の廃校脱出!~」などがある。