「若干→いささか」「詳細に→つぶさに」今話題の「大和言葉」を楽しく身につけよう!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/16


 「大和言葉」というと、「雅」「奥ゆかしい」などのほかに、「堅苦しい」「古臭い」というイメージを持つ人も。実際に生活する中ではあまり使えないのではないか、と思われがちだが、使ってみるととても楽しく、そして場をなごませる豊かな言葉だ。

 そんな使える大和言葉を紹介するのが、2016年1月14日(木)に発売された『大和言葉つかいかた図鑑 日本人なら知っておきたい心が伝わるきれいな日本語』。

 人の印象を大きく左右する「言葉」。「ここぞ」の場面で教養を垣間見させる気の利いたとっさのひと言が言えると、好印象を与えること間違いなし。たとえば、「若干」ではなく「いささか」と言えば、奥ゆかしさが伝わる。「詳細に」ではなく「つぶさに」と言えば、相手にやわらかな印象を与えてくれる。

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 しかし、せっかく素敵な大和言葉の知識を持っていても、語句だけを覚えたのでは実際に使うことは難しい。シチュエーションと言葉のマッチングも大切だ。同書では、日々の暮らしの中でリアリティのある場面を想定し、読者にとことん身近な例文を紹介する。

 例文と解説を書いたのは、日本語の成り立ちに精通した日本語教師であり、累計400万部を誇るコミックエッセイ『日本人の知らない日本語』の海野凪子。そしてこちらもベストセラー『かんさい絵ことば辞典』のニシワキタダシが描くユニークなアイデア満載のイラスト。各語に1点ずつイラストが掲載され、合計150点以上の会心作だ。LINEスタンプやグッズなども人気のイラストレーター・ニシワキタダシファンにはたまらない作りとなっている。


 ぱらぱらめくってくすっと笑いながら、「使える」大和言葉を楽しく身に付けてはいかが?

■『大和言葉つかいかた図鑑 日本人なら知っておきたい心が伝わるきれいな日本語
著:海野凪子
イラスト:ニシワキタダシ
価格:1,200円(+税)
発売日:2016年1月14日(木)
仕様:四六判、200ページ
出版:誠文堂新光社

海野凪子(うみのなぎこ)
日本語教師。著書に、『日本人の知らない日本語』『日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典』『「国際人」はじめました。コミュニケーションに国境なし! 共感&納得コミックエッセイ』などがある。

ニシワキ タダシ
イラストレーター。1976年生まれ。大阪在住。イラストレーションの仕事を中心に幅広く活動中。著書に『かんさい絵ことば辞典』『ニシワキタダシの日々 かるたブック』『かんさい味 あたらしいことわざ絵辞典』『こんなときのどうする絵辞典』『えBOOK』などがある。