「この世で一番好きな漫画!」「朝からテンション上がった!」『バカ姉弟』約6年ぶりの復活連載決定!

マンガ

公開日:2016/1/29


 幼い双子の姉と弟を描いたマンガ『バカ姉弟』が、2016年2月20日(土)発売の『月刊ヤングマガジン』3月号より連載が再スタートすることが明らかにされた。約6年ぶりの復活に、ファンも「この世で一番好きな漫画!」「朝からテンション上がった!」と大喜びのようだ。

 『卒業アルバム』で1988年にデビューし、『ホワイトアルバム』の連載が『週刊少年マガジン』で始まるや、一気に注目を浴びることになった作者・安達哲。『さくらの唄』では、主人公・市ノ瀬の淡い恋が描かれた青春群像劇かと思いきや、後半では過激な性的描写が連続し、一気に大人なムードに。また、“金”“権力”“欲望”といった、残酷な現実の汚い部分もリアルに描いており「見ていると辛くなるが、それでも読みたくなる」「心がザワザワして苦しくてせつなくて、どうしようもできない。でも、ここまで胸を動かすものは無い」と読者から非常に高く評価されている。また、『惡の華』の作者・押見修造も、『さくらの唄』に大きな影響を受けたと語っているほど。

 その後も、女子アナウンサーの世界を描いた『お天気お姉さん』など、大人向けのマンガを描いてきた安達だが、1999年から連載を始めた『バカ姉弟』は、これまでの作品の趣向をガラッと変えている。巣鴨に住む、主人公の双子「おねい」と「純一郎」の物語で、2人を取り囲む近所の人との交流は微笑ましい限り。特に双子は推定3歳の割りに大人びているのに、やはり“バカ”姉弟と付くだけあって、よく迷子になったり、広いおでこに第三の目を書いてみたりと、常におバカなことをしていて憎めない。このほのぼのした心温まる物語で新たなファン層を獲得し、2003年に「第7回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」受賞も果たした。

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 2009年10月には「ご姉弟物語」の名前でTVアニメ化され、「BLEACH」の井上織姫役などを演じた松岡由貴がおねいを、「テニスの王子様」の壇太一などを演じた小林由美子が純一郎の声を務め、愛くるしい2人の世界感を見事に作り出した。コミックは現在5巻まで出ており、同巻では15年後の成長した姉弟の物語も書かれている。

 原作はというと、2010年から長らく連載が中断されていたが、2016年1月20日(水)に発売された『月刊ヤングマガジン』2月号の予告ページで、6年ぶりの連載再開が明らかになった。初回はフルカラー13ページになり、再びあのおバカさん達と会えるという事で「これは嬉しいニュースですな! お帰りなさい姉弟さん」「よ~~~~し!!! よしよし!! やったやったやった イャッホ~~」「ついこの間我慢できずに全巻大人買いしたところ! また野童女像のマネが見られるのかと思うとそわそわ」と、長年待った分喜びもひとしおのようだ。

 また「コミックスの最後では大人になっていましたが、どんな復活になるんだろう……」「最終回、大人になって綺麗に終わってたけど、またチビさん達のエピソードに戻して続くのかな? どっちにしろ楽しみ!」など、復活連載の展開がどうなるのか気にしつつも、期待が高まっている。

 さらに「アニメで知ったから、またアニメ化して欲しい」「アニメまた見たいな~」「『ぼのぼの』もアニメ化だし『バカ姉弟』もアニメ化だ!」「『アシベ』再アニメ化も『バカ姉弟』復活も楽しみだな。アニメやらないかな」など、『ぼのぼの』や『少年アシベ』など、懐かしのマンガが再アニメ化する今、『バカ姉弟』も再アニメ化するのでは? と期待を寄せる声も多い。だが、焦りは禁物。今は約6年ぶりの復活連載を楽しみに待ちたいところだ。


■『バカ姉弟』5巻
著:安達哲
価格:1,000円(+税)
発売日:2006年12月28日
出版社:講談社