県庁おもてなし課は実在する 有川浩が語る最新作の秘密

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/28

高知県出身、ベストセラー小説「図書館戦争」シリーズで知られる有川浩の最新作『県庁おもてなし課』(角川書店)が刊行、新刊インタビューが『ダ・ヴィンチ』5月号に掲載されている。
  
本書は、フィクションと現実の新しく&面白い関係を模索し続けてきた、著者渾身の意欲作。
  
観光発展に挑む県職員たちの活躍と成長、そして恋愛ドラマを郷土愛と土佐弁満載で描き出す。
  
きっかけは、有川さんが「高知県の観光特使になりませんか?」との依頼を、高知県庁観光部に実在する「おもてなし課」から受けたこと。
  
有川浩を観光特使にするんだったら、小説で協力するのが一番、大きなメリットを持たせられるんじゃないか」と考えたという。
  
こうして、高知を盛り上げたいという強い思いを抱く「おもてなし課」をモデルに、作者が胸いっぱいの郷土愛と妄想力を膨らませた観光行政&恋愛友情家族小説は、読み終えたあと、きっと誰もが「高知に行きたい!」と思う作品に仕上がっている。
  
そして高知に限らず、すべての“いなか”を勇気付ける意欲作だ。
  
(ダ・ヴィンチ5月号「もっと知りたい売れている理由」より)