誰でも簡単にプロの味! 大人気“ニトリのスキレット”をフル活用できるレシピ本【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/2/7


『塩山舞の「ニトスキ」レシピBOOK』(塩山 舞/三才ブックス)

 アヒージョやダッチベイビーなど、近年スキレットを使用した料理の人気が上昇している。スキレットとは、鉄を型に流し込んで固めた鋳鉄製のフライパンのこと。スキレットは丈夫で熱伝導がよく、蓄熱性も高いため、料理を簡単に美味しく作ることができる。

 そんな中でも特に注目されているのが、ニトリのスキレット、通称“ニトスキ”。価格が税別462円と非常にお手頃で、サイズも直径15cm(6インチ)と一品料理に最適。見た目もおしゃれで使い勝手も抜群なのだそう。そのニトスキを使用したレシピが、本になって登場した。その名も『塩山舞の「ニトスキ」レシピBOOK』(塩山 舞/三才ブックス)。

 熱々の料理をテーブルで、フライパン1つで楽しめるというのは、とても嬉しい。普通のフライパンから直接食べるのは何だか憚られるが、スキレットならおしゃれに見えるから不思議だ。筆者も早速ニトスキを購入し、実際に作って食べてみた。

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「チーちくアヒージョ」(P.34)


 スキレットといえば、やっぱりアヒージョ。魚介類やソーセージ等のアヒージョはよく見るが、チーズ入り竹輪のアヒージョは初めて見た。作り方は、チーズ入り竹輪、にんにくスライス、鷹の爪、オリーブオイルを入れたニトスキを火にかけるだけ。今回はしめじも入れてみた。こんがり焼けた竹輪ととろっと溶けたチーズ、にんにくの相性は抜群。作ったことがない人はぜひ試してほしい。想像以上に美味しかった。

「ヨーグルトベリーケーキ」(P.50~P.51)


 続いて、デザート系。生地に使っているのは、なんとホットケーキミックスとヨーグルトのみ。バターを塗ったニトスキに生地を流し入れ、冷凍フルーツを乗せて210度のオーブンで15分ほど焼くだけ。

 ふわっとしっとりした生地に、ベリーのさわやかな酸味と甘さが染み込んでいて、こんなに少ない材料で作ったとは思えない味。すぐできるので、朝ごはんにもぴったり!

「パイ生地なしのパンキッシュ」(P.54)


 「キッシュが食べたい!」と思っても、パイ生地なんて常備していない。パイ生地から作るなんて面倒くさい。そんな人でも、食パンを生地にすればいつでもキッシュを作ることができる。ニトスキに食パンを乗せ、別のニトスキを重ねて火にかけ、パンがこんがりしたら卵、牛乳、とろけるチーズ、塩こしょう、冷凍ほうれん草、ベーコンを混ぜた生地を流し入れ、200度のオーブンで20分ほど焼けば完成。

 押しつぶしたパンがしっかりと生地の役目を果たしていて、常時これでいいのでは?と思うくらいに絶品だった。「ニトスキ2枚もない!」という人は、麺棒でつぶしたパンをニトスキにのせ、トースターで焼いてもOK。

オリジナルで作ってみた! 「ダッチベイビー」


 最後は、数年前からじわじわと人気を得ている「ダッチベイビー」を作ってみた。ニトスキにバターを塗り、卵、牛乳、小麦粉、砂糖で作った生地を流し入れ、220度のオーブンで15分ほど焼く。焼きあがったら、クリームチーズとマーマレード、粉砂糖をトッピングすれば出来上がり。

 マーマレードのほのかに苦い甘さとクリームチーズの酸味が、ほんのり甘い生地ととてもマッチしていた。もっちりしたシュー生地のような生地は、砂糖の加減と乗せるもの次第で、食事にもスイーツにもなる。ニトスキのサイズが、1人分にちょうどいいサイズなのも非常に有難い。

 本書には、他にも「牡蠣のコンフィにんにく風味」や「豚パイン」など、豪華な料理界の重鎮たちが考え出した至高のニトスキレシピがずらり。どれもニトスキの特性を生かした素敵なレシピばかりだ。スキレットが気になっている人や、ニトスキをフル活用したい人、熱々の料理をテーブルでお手軽に楽しみたい人は、ぜひ本書の料理にチャレンジして、ニトスキ料理を極めてほしい。

文=月乃雫