急増する“自炊”業者 法律違反の可能性

2011/9/5

書籍を断裁し、スキャンして電子化する、いわゆる“自炊”行為。数多くの業者がこの自炊支援ビジネスを展開している。
  
「自炊の森」は持ち込んだ書籍を店内の機器でデータ化できるセルフ型サービスだが、同時に店内に並ぶ断裁済みの人気書籍もデータ化が可能だ。
  
店の主張によれば、“断裁サンプル”を客が著作権法が認める私的使用のために自ら複製することは合法だとする。
  
これについて社団法人日本書籍出版協会の樋口精一さんは、「“カラオケ法理”が適用される可能性がある」と語る。
  
これはカラオケ機器を客に使用させて利益を上げていることから、カラオケ店の著作権侵害を認めた最高裁判例のことだ。
  
しかし、これも著作権を侵害された著者や出版社が裁判を起こして、その判決が出るまでは白黒がつかない。
  
書籍の電子化をめぐる環境、法律が整うまではまだ時間がかかりそうだ。
  

  
 
  
(ダ・ヴィンチ5月号「出版ニュースクリップ」より)