赤塚不二夫・伝説のギャグ漫画『天才バカボン』実写ドラマ化決定! 気になるファンの反応は?

マンガ

公開日:2016/2/14


 1967年の連載開始から49年の時を経て、ついに赤塚不二夫氏の伝説のギャグマンガ『天才バカボン』が実写ドラマとして、2016年3月から日本テレビ系で放送されることがわかった。さらに、そのキャスティングに対しても「実写キャストハマり過ぎ!」と称賛の声が溢れている。

 『天才バカボン』の実写化プロジェクトが動き出したのは、いまから約1年半ほど前のこと。お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也が、日本テレビの敏腕プロデューサー・栗原甚に「バカボンのパパに顔が似てるって言われる」「やってみたいんだけど」と、アプローチをしたところ、なんと計画が進み始めたのだという。

 しかし『天才バカボン』については、これまで実写化の企画が持ち込まれても、フジオ・プロはそのすべてを断ってきている。それは、赤塚氏が特に大切にしていた作品だから。しかしキャスティングの案と、数多くのバラエティを手掛け、笑いを知っている栗原が書いたストーリーを見て承諾。ついに『天才バカボン』の実写化が実現することになった。

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 気になるキャストだが、バカボンのパパ役はもちろん上田、そしてバカボン役には、お笑いコンビ・おかずクラブのオカリナが決定。そして、バカボンのママ役には松下奈緒、ハジメちゃん役を早坂ひらら、レレレのおじさん役を小日向文世、おまわりさん役を高嶋政伸が演じることとなった。

 主演を務めることになった上田は、「おでこのシワは自前。100点満点で再現できたと思う!」と自身のなりきりぶりに自信のコメント。世間の反応はというと、「上田ハマり役すぎ!!」「オカリナ女だけど完全にバカボンてw」「実写版好きじゃないけど、この配役なら見てみたい!」と、それぞれのハマりように驚きの声が上がっている。

 また気になるストーリーだが、脚本には栗原だけではなく、2009年に「オトメン(乙男)」でテレビ脚本家デビューをした吹原幸太も参加する。これには「吹原さんがバカボンの脚本…良いニュースだなー!これでいいのだ」「バカボン実写、興味本位で見ようとは思ってたが、、、フッキー脚本とあらば見ない理由がないな」「まさかフッキーとは!」という声も多い。

 マンガの実写化は近年数多くされているが、「天才バカボン」と一番テイストが近いのは、去年、日本テレビ系で松山ケンイチ主演で放送された「ど根性ガエル」。実写化決定の際には、ピョン吉を再現することの難しさや、作品が古すぎるため、今の時代に合わないのではないか、と心配の声も数多く上がっていた。しかし、いざ放送が始まると若い人も「ピョン吉可愛すぎる!」「私もピョン吉ほしー!」と、まさかのピョン吉人気。ピョン吉Tシャツを買う人も多く、最終回を迎えるときには「終わっちゃうのがさみしい」「このドラマ結構泣いた」「なんだかんだで成功だったな」と、視聴者に高い満足感を与え、前評判を覆す結果となった。

 日本テレビとして成功の前例があるだけに、ドラマ「天才バカボン」に対しても「ど根性ガエル個人的にアタリだったから、同じ路線だととても嬉しいなぁ」「実写バカボンもど根性ガエルみたいにOP主題歌変えずに、かわゆくアレンジしてもらえたらとても喜ぶ」「ど根性ガエルのようにいくかな?」と、「ど根性ガエル」を比較にして期待を口にする人も少なくない。

 去年から今年にかけて、「赤塚不二夫生誕80周年 80th ANNIVERSARY!」と題し、さまざまな企画が行われてきた。東京大学で行われた、赤塚イズムに迫る連続講義「赤塚不二夫生誕80周年企画『バカ田大学』」。「秘密結社鷹の爪」でおなじみのFROGMANが監督を務めた「天才バカボン」初の長編アニメ映画「天才バカヴォン ~蘇るフランダースの犬~」。赤塚氏のマンガ『おそ松くん』がおとなになった姿を描くテレビアニメ「おそ松さん」。「おそ松さん」に関しては、恐らく関係者ですら予想ができなかったほどの大ヒット、いまメディアをもっとも騒がせているアニメとなった。

 そして、満を持しての実写ドラマ「天才バカボン」。赤塚氏のマンガの中で最も有名な作品の初の実写化だけに、成功を収め、ぜひ「赤塚不二夫生誕80周年 80th ANNIVERSARY!」に花を添えてもらいたいところだ。

特別ドラマ企画「天才バカボン」
放送日:2016年3月
原作:赤塚不二夫
出演:上田晋也、松下奈緒、オカリナ、早坂ひらら、小日向文世、高嶋政伸 ほか
製作:日本テレビ
⇒特別ドラマ企画「天才バカボン」公式サイト


■『天才バカボン』1巻
著:赤塚不二夫
価格:563円(+税)
発売日:1994年6月8日
出版社:竹書房