ランチ後の強い眠気から解放される! 春に向けて「薬」に頼らず「ケトン体」で体質改善をしよう

健康・美容

2016/2/16


『体が生まれ変わるケトン体食事法』(白澤卓二/三笠書房)

 「ケトン体」…ちょっと聞き慣れない言葉かもしれない。

 約7割の人がエネルギーをブドウ糖に頼り、血糖値を上げる食品を好んで食べているそうだが、この「ブドウ糖」への依存に警鐘をならすのが、『体が生まれ変わるケトン体食事法』(白澤卓二/三笠書房)だ。たとえば、玄米より白米、ヨーグルトやブラックコーヒーよりアイスやフルーツジュースを選びがちという人は「ブドウ糖に頼っている」糖質依存に陥っている可能性があるという。これまで、「脳がエネルギー源として利用できるのはブドウ糖だけ」という説が、常識として浸透していたが、栄養学の進化によって、新しい事実が次々明らかになり、その定説はすっかり古いものになってしまった。

 そこで、「ケトン体」なのだ。頭や体に“健康長寿”をもたらす新しいエネルギー源として注目され、昨今では太りにくい、ボケない、アンチエイジングに効くと「ケトン体」が約60%も含有される「ココナッツオイル」も話題になった。そもそも「ケトン体」はなぜ、いいのだろうか?

過度な食欲やイライラ、ランチ後の強い眠気から解放される!

 エネルギー源をブドウ糖だけに頼っていると、体内にため込まれたブドウ糖を使い切ったとき、“ガス欠”=血糖値が下がった状態になってしまう。すると、無性にお腹が減って、指先がふるえたり、集中力が低下したり、怒りっぽくなって、何か食べなきゃという症状に襲われる。そんな時、甘い物やごはん、パンなど糖質を含むものを食べると、気持ちがぱっと晴れ、集中力があがって仕事の効率もアップ! なんて思いがちだが、これが大きな勘違いだそう。エネルギーをブドウ糖に頼っていることで、血糖値の上昇下降に振り回されているというのだ。また、ランチ後に襲われる激しい眠気からも「ケトン体」にエネルギー源を変えることで解放されるという。

ケトン体質になるためには?

 ケトン体をつくるため、甘いドリンクやお菓子といった「がまんするもの」から、「適度であれば問題ないもの」「毎日とったほうがいいもの」、オリーブオイルや菜種油などの「おすすめの調味料」がずらっと本書で紹介されている。冒頭でもふれたように「ココナッツオイル」は糖質に対する欲求を低下させるので効果的。オイルに含有されている“中鎖脂肪酸”が肝臓で分解されてケトン体が作られるそうだが、摂取した3~4時間後に、ケトン体の血中濃度が最も高くなり、「食べたい」欲求に悩まされなくなるという。この特徴から食事の3~4時間前にココナッツオイルと相性のいいコーヒーやヨーグルト、豆乳などに入れて摂取するといいんだとか。

 パンやドーナッツが食べたい症候群についてや、グルテンが豊富な小麦粉の恐怖、流行りの糖質制限ダイエット、悪者と思われがちな「コレステロール」が実はそうではなかったなど、長いスパンで頭と体の健康を考えさせられる内容が充実の本書。春も近づいてきたことだし、「ぽっこりお腹」を引っ込めたい、「血糖値」が気になるなど、「薬」に頼らず、体質改善に励みたいという人は、ぜひ本書を手に自分の体と向き合ってみてほしい。