韓国人刑事、昇進と引き換えに殺人事件をねつ造!?

映画

更新日:2014/2/8

“殴られ屋”の元ボクサー、晴留屋明をモデルにした『クライング・フィスト 泣拳』や『シティ・オブ・バイオレンス 相棒』で国内外から注目を浴びる映画監督、リュ・スンワン。
  
彼が挑んだ新作『生き残るための3つの取引』が全国で公開中だ。ダ・ヴィンチ6月号では、監督のインタビューが掲載されている。
  
主人公は警察庁広域捜査隊のエース刑事。人望、才覚ともに申し分ないものの、警察大学出身でないため昇進を見送られている。その彼が昇進の保証と 引き替えに連続殺人事件の犯人をねつ造したことから底なし沼へはまりこんでいく。
  
主人公チョルギ刑事を演じるのは、『ユア・マイ・サンシャイン』の熱演が光ったファン・ジョンミン。彼と対立する検事に扮するのは監督の実弟であるリュ・スンボム。
  
裏取引をめぐって蠢く警察、検察、そして建設業界の大物たち。ヒエラルキーの上位から最下層まで、各キャラクターが棲息する多彩なロケーションも見どころだ。
  
「本作では人物を物語る“空間”をキャラクターのひとつと位置づけていた。都会が人間を荒廃させたり、生き残るために裏取引をさせたり。本当の主役は都会だといえるかもしれません」
  
“韓国映画界のアクションキッド”と称されるスンワン監督の新境地といえる作品だ。
  
(ダ・ヴィンチ6月号 シネマ・ダヴィンチより)