河井克夫×峰なゆか対談 「アラサー女子を語る」

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更新日:2013/8/13

どうする!? セックスレス

みね・なゆか●1984年生まれ。ライター。2005年にAVデビュー。現役女優時代からコラム連載などを始め、引退した今では文筆業に専念している。得 意分野はエロ、文学、漫画など。ダ・ヴィンチ電子ナビでは「峰なゆかの秘密の更衣室」も 好評連載中。

峰 『枯木姫』の読者は女性側からのセックスレスの話なので、女性読者が多そうですよね。河井 そうですね。僕自身はよくわからずに描いているので、申し訳ないんですが。
今回はセックスレスの女性に、結構取材しました。峰 ラストがすごいですよね。この後、どうなるんですか?

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河井 いや、これで完結なんです。

峰 えーっ!

河井 ファンタジーというか昔話として描きたかったんですよ。
「だったとさ」みたいに(笑)。
どっちが悪いとか決められる問題ではないし、そもそもセックスレスって問題ですらないというか……。

峰 王子と姫と、二人で話し合えばいいのにと思うんですよね。
「なんでしないの?」って姫は王子に聞かないじゃないですか。

河井 そう! 僕も疑問だったんですよ。なぜ打ち合わせをしないのかと。
でも女性が自分から頼んでセックスするのは、カウントされないんですよね。
相手から求められたいから。

「求めさせる」ための努力は惜しまないんだけど、「すみません、お願いします」って相手に頼むのは違う……らしいです。
女性は、ただセックスがしたいわけじゃないんですよね。
肉体の快楽を求めてるわけじゃない。
「セックスをしてる」っていう事実が欲しいというか、プライドや自意識の問題なんだと思う。

峰 あと「お願いします」って言って拒否られたときのショックの大きさもあるでしょうね。
話し合って、逆に「私たちは今後セックスしない関係になるんだ」っていうことをはっきりさせたくない気持ちもあると思う。
それで『枯木姫』に出てきたみたいに「痴漢電車」のDVDを再現してみるとか(笑)、まわりくどいエロスでがたがたやって余計によくない状態になっていく感じがします。

『枯木姫』内のひとコマ。あの手、この手でセックスレスを解消すべく奔走する姫だが・・・・・・

河井 本当にそうですね。

峰 男の人側も、自分たちが何年もしてないって気付いていないわけがないし、
女の人の側はしたがってるっていうのは気付いていますよね。
でも男の人のほうからも、話そうとはしない。女も言わないし、男も言わない。

河井 男は……恥ずかしいんじゃないですかねえ。
そういう話をするのは。
だから早い段階で二人の間でルールを決めちゃうといいかもしれませんね。
「週に2回はします」とか念書みたいなものを書いて(笑)。

峰 (笑)。男の人は、恥ずかしいというより、めんどくさいんじゃないでしょうか。

河井 ああ、確かにそうですね。
「あ、彼女はしたがってるな」ってわかっても、できないときって理由はうまく言えないものなんだと思うんですよ。
「なんでよ!」って言われても説明するのはすごく難しくて、それでめんどうになってしまうことはあると思う。

峰 背中に手を置いたら、手を戻されてやさしく「ぽんぽん」ってされる場面があったじゃないですか。あれもリアルでした。
もっと広げるべきですから。

そっと誘う姫に対して「ぽんぽん」とやんわり断る王子・・・・・

河井 実際そうされた人の話を聞いたんですよ。
「今日はできないよ」っていうことを、いかに傷つけないように言うかを考えての「ぽんぽん」なんだと思うんですよね。女性側はその感じもわかるから余計に腹がたつ、という。

峰 男と女ではそもそも体が違うから、もうしようがないですよね……。河井さんは、セックスレスになったことありますか?

河井 うーん、僕は独身ですし、そこまで女性と長きを共にしたこともないので……でも、結婚したいとはすごく思ってるんですけどね。

峰 えっそうなんですか!?

河井 見えないでしょ。こんな漫画ばっかり描いてると、結婚はあきらめた人に見えますよね。

峰 すみません、つい驚いてしまいました(笑)。

河井 自分の希望と作品の内容とが、どんどん乖離していってる感じですよ(笑)。