女の生涯最大ストレス「母娘関係」を6パターンに分類!”関係性・相性”にあった付き合い方で、母娘の呪縛から脱出!

暮らし

公開日:2016/3/30


『母のせいでも娘のせいでもない ゆるす母娘関係』(主婦の友インフォス情報社)

「なんで私のお母さんは○○ちゃんのお母さんみたいじゃないんだろう…」

 子供の頃、こうつぶやいたことがある人は少なくないのではないか。それはあくまで「つぶやき」であり、確固とした意見表明ではない。もやもやとした行き場のない不満のような、それでいて自分のわがままかもしれないという後ろめたさがあり、日々、面倒をみてくれる母への感謝がないわけではなく、とはいえ「もっと理想の母親がいいのに」などと思ってしまう。

 特に「お母さん」が同性である娘にとって、母娘関係はいくつになっても難しい。自分が母になって娘を持ったり、結婚してもう1人母(姑)ができたりする場合も含めて、様々な問題が起こりうる。いやもちろん、そんなトラブルは一切ないという人もいるだろうが、多くの人は何らかの悩みがあるように見える。

advertisement

どちらかが我慢しなくても相性を見極めれば心地よい関係は築ける!

 著者・おのころ心平は20年以上ココロとカラダをつなぐセルフケア・カウンセラーとして2万3000件以上の相談にのってきた。その経験から、本書『母のせいでも娘のせいでもない ゆるす母娘関係』(主婦の友インフォス情報社)の中で、人間にとっての最大のストレスは人間関係であり、その人間関係の基盤になるのが親子関係であること。そして女性に限って言えば生涯にわたり最大のストレスであり、影響を与え続けるのが母娘関係だと言い切る。

 また、体調不良などを含めた女性の様々な問題の根底には母娘関係が潜んでおり、母娘関係が改善されれば問題は解決に向かい、人生そのものも劇的に好転するという。

 母が悪い、あるいは娘が悪い、だからどちらかが態度を改めないといけない…わけではない。限定された理想の母娘像があるわけでもない。

 注目すべきは関係性、相性である。それぞれの本質、平たく言えば生まれ持った性格が判れば、そんな2人をどうすりあわせたらいいのかが自ずと見えてくる。

 ではそれぞれの本質をどう見極めればいいのか?

 本書は「月花占術」を用いて女性を27種に分類、そしてそれらの組み合わせた母娘関係を大きく6つのパターン(安心・友達・破壊・師弟・前世・鏡)に分類する。パターンごとに「交流の頻度、自立の時期、つきあい方のポイント、プレゼントの仕方」などについて具体的なアドバイスがある。

 たとえば「師弟」の母娘関係なら「毎日のように連絡をとらない、精神的自立は娘が中学になったら、普段はそれほど接触しないが大事なときは相談する、プレゼントはお互いの好みが分からないので商品券」といった具合だ。

東洋のホロスコープ「月花占術」でココロもカラダもスッキリ!!

 そもそも聞き慣れない「月花占術」だが、弘法大師(空海)がもたらした密教占術が基盤(空海自身も弟子との関係を占った記録がある)。月の運行をもとにしており、東洋では珍しくホロスコープの関係表を用いる。それを現代的に、女性向けにアレンジしたのが月花占術なのだ。

 占術と聞いただけでいかがわしいと思う向きもあるかもしれない。しかし、そんなあなたも母娘関係ストレスを軽減するヒントは知りたいのではないだろうか。占いに頼って盲目的に人間関係を一刀両断するのでなく、お互いをひとりの人間として客観的に見つめ直し、それぞれが楽で自分らしくいられる距離を探すツールとして、楽しみながら本書を使ってみてはいかがだろう。

 またココロとカラダの関係や占いに興味がある方は、月花27種それぞれの身体のウィークポイント、母娘関係のこじれが体調に影響したケース、月の角度で見る相性の仕組みなども掲載されていることから、理解を深めればカウンセリングやセラピーの一助になるかもしれない。

文=青柳寧子