胸キュンが止まらない!「共感必至な少女マンガ家」TOP5

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公開日:2016/3/31

 胸がキュンとしたり、夜も眠れなかったり……。恋愛における感情の揺らぎを巧みに表現する少女マンガ家たち。作品を読んでいて、「これって自分のことだ!」と、思い切り感情移入してしまった人も少なくないだろう。では、最も共感を集めているのは誰なのか。調査結果をここに発表!

【調査対象:全国の40歳未満の男女262名 2015年11月実施】

1位
矢沢あい
NANA-ナナ- 1
NANA-ナナ- 1
  • 著者名:矢沢あい
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:

 少女マンガ好きたちの支持を最も集めたのは、恋愛マンガの匠、矢沢あいさん。『天使なんかじゃない』『ご近所物語』『NANA-ナナ-』(いずれも集英社)、『Paradise Kiss』(祥伝社)など、数多くの名作を生み出してきた作家さんだ。「『天使なんかじゃない』の翠の気持ちに入り込みながら読んでいた」「『ご近所物語』の実果子に共感しました」と、読者それぞれに自身を投影したキャラがいたよう。また、「男性が読んでも共感できるし、伏線のはり方がうまい」という声も。この意見が最も反映されているものといえば、『NANA-ナナ-』ではないだろうか。特に、群像劇的な物語の中で、ノブがハチに失恋するシーンは胸がギュッと痛くなったものだ……。

2位
椎名軽穂
君に届け 1
君に届け 1
  • 著者名:椎名軽穂
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:

 『君に届け』で幅広い世代からの注目を集めた椎名軽穂さん。彼女が描くキラキラした青春模様に心動かされた人も多かったようだ。「高校生の純愛を描いているから、胸キュンやドキドキが止まらない」「風早くんが一途に想ってくれているのが伝わってくる」など、やはり『君に届け』に夢中になった人が多数。こんな恋愛がしてみたい(あるいは、したかった)と、全世代が共感できる作風が魅力的。二次元の世界とはわかりつつも、ピュアな想いというものは誰の心にも響くのだろう。ちなみに、恋愛ベタな幸が主人公の『CRAZY FOR YOU』(集英社)も胸キュン度高し!

 

3位
羽海野チカ
ハチミツとクローバー 1
ハチミツとクローバー 1
  • 著者名:羽海野チカ
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:

 羽海野チカさんといえば、『3月のライオン』(白泉社)と『ハチミツとクローバー』が有名。特に、『ハチミツとクローバー』は、“登場人物全員片思い”と謳われるくらい、切ない気持ちに満ちた作品だ。「『ハチクロ』を読んで、リアルだと思った」というように、うまくいかない恋愛に振り回されるキャラたちに感情移入した人が多かったよう。また、「『自分の一番好きな人が』『自分のことを一番好きになってくれる』たったそれっぽっちの条件なのに、どうしてなの、永遠に揃わない気がする」(『ハチミツとクローバー』2巻より)というセリフは、作中屈指の名言。全国の片想いに悩む人たちを一気に涙させただろう。

4位
神尾葉子
花より男子 1
花より男子 1
  • 著者名:神尾葉子
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:

 ドラマ、映画と立て続けに実写化し大ヒットを記録した『花より男子』。その作者が神尾葉子さんだ。貧乏少女・牧野つくしと、学園を統べるお金持ち男子グループ・F4との対立がストーリーの軸。つくしとF4のメンバー・道明寺とのくっつきそうでくっつかない、微妙な関係にやきもきさせられた人も少なくないのでは? アンケートでは、「なかなか素直に言えない女心が描かれている」「好きなのに裏腹な行動をとってしまうのがよく表れている」と、つくしの言動に対する共感コメントが多く寄せられた。「好きなのに素直になれない」。これは多くの女子に共通する悩みということだろう。もちろん男子もだが。

5位
池野恋
ときめきトゥナイト 新装版 1
ときめきトゥナイト 新装版 1
  • 著者名:池野恋
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:

 大人からの支持が高かったのは、『ナースエンジェルりりかSOS』(集英社)や『ときめきトゥナイト』などで知られる池野恋さん。特に『ときめきトゥナイト』は、連載期間約12年と、長らく愛され続けた名作。ファンタスティックな能力を持つ3人の少女を主人公に、運命に立ち向かう戦いと、その中で育まれる恋心をテーマにしている。根強いファンが多いようで、「子どもの頃から大人になっても、読み返すたびに乙女心を感じる」と、もはや少女マンガのバイブル的作品になっている感も。時代・年代が変われば恋愛観も変化していくと思いきや、根底にあるものは変わらないということなのかも。

そのほか、
・咲坂伊緒
・吉住渉
 といった面々もランクインした。咲坂伊緒さんは『ストロボ・エッジ』『アオハライド』(いずれも集英社)など、手がけた作品が続々実写化されているし、吉住渉さんといったら、全国の女子小学生たちにある種の衝撃を与えた『ママレード・ボーイ』(集英社)が有名だろう。

 心揺さぶる展開に引きこまれてしまう、少女マンガ。そしてそれらを生み出す、少女マンガの作家さんたち。今後、どういった作品が共感を集めるのか。とっても楽しみだ!

文=五十嵐 大