【ママ必見】子どもが野菜を美味しく食べられるレシピ3つ―現役小学校の栄養教諭が監修!

食・料理

公開日:2016/3/31

 自分が子どもの頃、1つや2つ、苦手な野菜ってありましたよね。でもいつの間にか食べられるようになったという経験ってありませんか? そのきっかけが、“スープ”だったという人も多いのではないでしょうか。野菜そのままは大変であっても、他のものと一緒に煮込むことで野菜の甘さが増し、美味しさに気づいたりします。そんなきっかけ作りを提案する『子どもがよろこぶ野菜のおかずスープ』(島田まき/世界文化社)が発売されました。現役の小学校栄養職員監修のもと、2種類の野菜で作れるもの、うま味をプラスしてサラダ感覚で味わうもの、主菜にもなるおかずスープなど、全47品が紹介されています。また、レシピの中では子どもが食べやすくなる調理ポイントや、栄養のポイントが説明されているので、子どもから大人まで嬉しい安心レシピが満載です。今回はこの中から、パプリカ、じゃがいも、キャベツを使ったスープ3品を実際に作ってみました。

1、濃厚な味わいの赤いスープ「プチトマトとパプリカのスープ」(P.15)

 鍋にオリーブオイル、玉ねぎ、パプリカ、プチトマト、塩こしょう、砂糖を入れてソテーしたら、蓋をして3分ほど蒸し煮にします。ここに、水を加えてさらに5分ほど煮込みます。これをハンドミキサーにかけ、ザルで漉し、最後に牛乳を加えれば完成です。

 こちらは、プチトマトとパプリカという赤い野菜2つを使ったとっても鮮やかなスープです。パプリカが苦手な子どもが多いと思いますが、ここでは、うま味成分を多く含み、加熱することでよりうま味が増すプチトマトと一緒に煮込むことで、食べやすいスープになりました。また、牛乳を加えるのも美味しく食べられる工夫の1つです。ミキサーにかけ、さらにザルで漉したことで、かなりサラサラになりましたが、味は野菜の美味しさがギュッと凝縮されていて、目と口の両方から元気がもらえそうな一品です。

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2、焼いたチーズが香ばしい「じゃがいものチーズ焼きスープ」(P.35)

 鍋にオリーブオイル、玉ねぎ、塩こしょうを入れて、しんなりするまで炒めます。ここに、コンソメスープ、じゃがいもを入れて、蓋をして煮ます。じゃがいもが柔らかくなったら、耐熱皿に移し、チーズをのせて表面を香ばしく焼きます。最後に温めたスープを注ぎ、こしょう、パセリを散らせば完成です。

 こちらは、子どもの好きな野菜ランキングでもいつも上位にくるじゃがいもを使ったスープレシピです。ここでのポイントは、しっかり玉ねぎを炒めること。そうすることで、おいしいだしになり、コンソメスープも薄めにしてOKです。また、先にじゃがいもをチーズ焼きし、そこにスープを注ぐことでじゃがいもがパサつきにくくなり、香ばしさと共に、より一層奥行きのある味になりました。ちょっと小腹が空いたときのおやつにもピッタリです。

3、、朝から元気になれる「キャベツと目玉焼きのカレー風味のスープ」(P.91)

 鍋にオリーブオイル、みじん切りにしたにんじん、玉ねぎ、にんにく、カレー粉、塩を入れ、野菜がしんなりするまで炒めます。ここに、キャベツ、ウインナー、水を加えて15分ほど煮込みます。最後に、目玉焼き、パルメザンチーズ、パセリをのせれば完成です。

 こちらは、主菜にもなるキャベツを使ったおかずスープレシピの1つです。にんじん、玉ねぎ、にんにくといった香味野菜とカレー粉をしっかり炒めると、スープに深みが出るので、それ以上の余計な味付けはいりませんし、子どもでも食べやすい味になります。そこに、たっぷりのキャベツとウインナー、さらには目玉焼きまで入ることで、かなりボリューミーなスープになりました。忙しい朝でも、これさえ食べればエネルギーチャージはバッチリです。

 

健やかな体作りのために、大人も子どももやっぱり野菜を摂ろう!
子どもに対しては、口うるさく野菜を摂りなさい! と言ってしまいがちですが、実は大人になってもしっかり野菜を摂るのは難しかったりします。また、小さい頃から野菜を食べる習慣を付けておくことが、大きくなってからの生活習慣にも影響してきます。だからこそ子どもも大人も、手軽にたっぷりな野菜を摂れるスープをもっと積極的に食べていきませんか?

文=JUNKO