なぜすぐ2番目の女になるのか? “浮気される女”の間違った努力とは?

恋愛・結婚

更新日:2021/1/7


『DJあおいの恋の悪知恵』(KADOKAWA)

 恋愛の格言の多さから名を知られている”DJあおい”さん。正体不明の謎の主婦、独自の恋愛観のツイートが話題を呼び、フォロワー数は約34万人。ブログ「DJあおいのお手をはいしゃく」では、月間600万PVを誇ります。

 そんなDJあおいさんの”恋愛哲学”がぎゅっと詰まった書籍『DJあおいの恋の悪知恵』(KADOKAWA)が出版されました。

「愛されメイク」や「必勝モテ術」など、男の人にどれだけ想われるかがひとつの幸せの指標のようになっている昨今。幸せそうな周りに比べて、「なんで自分は全く愛されないの?」なんて悲しくなってしまっている人はいませんか。私も友人の惚気話を聞くたびに胸をかきむしりたくなるため、最近はもっぱら独り身の女性と傷を舐めあう日々……。

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 でも、本書を読んでみれば、そんな「愛されたい」女子の皆さんも気持ちが変わるかもしれません。

「相手をコントロールするために愛情を注ごうとするから自分のできることがなくなってしまうんです。行き場を失った愛情という名の感情は、不安という形でアウトプットするしかなくなってしまうんです。」

 うーん、なるほど。確かに”愛されるための努力”って、結局は「相手を私の意の向くままにしたい」ということですもんね。「私はこんなに尽くしているのに、愛情を返してもらえない!」なんて、”愛されたい”女子の気持ちがすぐに不安定になってしまうのも、実は”自分のことばかり考えているせいなのかもしれません。

 ちなみに、書籍は5部構成。「恋愛編」「結婚編」「不倫・浮気編」「男と女編」「ワタシ編」と、あらゆる角度からDJあおい的恋愛哲学が繰り広げられます。

 その中でも未婚かつなかなか自信がもてない私が気になるのは、「不倫・浮気編」。そもそも、“浮気される女”と“されない女”の違いって何? なぜすぐに2番目の女になってしまうの……?

 当書籍の中で、DJあおいさんは「浮気をされる女、浮気をされない女」の違いについて様々な角度から特徴を挙げます。その中でも特に胸にグサッときたのがこの違い。

「浮気をされる女性は男に嫌われないために努力をします。浮気をされない女性は自分を嫌いにならないように努力をします。」

 これって、つまりは自分の意思をもっているかどうかなんですよね。男に嫌われないようにするって、相手のことを考えているようで、実は「自分が好かれているかどうか」ということばかり考えている“自己中さん”なわけです。そりゃあ、男性もちゃんと向かい合ってくれていない女性とでは、いまいち気持ちも盛り上がらないというもの。

 どの格言も、鋭く、的を得た指摘ばかりで、ついつい唸ってしまう。そして、これら哲学に共通するのは“自立”です。自分の考えを持ち、相手のことを考えられるひと、それこそが“いい女”なのかもしれない。彼女の恋愛哲学は、決して甘ったるいロマンチストのものではなくて、どこまでも厳しいリアリスト。それでも、すんなりと受け入れてしまうのは、決しておしつけがましくなく、時折ユーモアもはさんでくるDJあおいさんの余裕によるものかもしれません。

「話し合うより押し倒せ。女は、マグロからトビウオに成長する出世魚なんだぜ。」

 他にも「ギャップに惹かれるのは見る目がないから」や「ダメな男といい男の見極め方」、「男をスケベにさせるのは○○女子」などなど、これを読めばきっと強くて魅力的な“いい女”になれるのは間違いなし。

 恋愛に悩むみなさん、この書籍を片手にトビウオに出世しませんか。

文=園田菜々