新函館北斗駅に『北斗の拳』銅像「明日への秘孔」誕生! 除幕式には武論尊・原哲夫が参加

マンガ

公開日:2016/4/5

    (C)武論尊・原哲夫/NSP 1983

 2016年3月26日(土)に開業した北海道新幹線。同線の駅のひとつ、新函館北斗駅内に併設された「北斗市観光交流センター」内に、漫画『北斗の拳』の銅像がついに誕生!! 26日(土)の開業初日に、武論尊・原哲夫両先生を招いての「北斗の拳銅像除幕式」が堂々開催された。

 「このように大層なことになっていいのかなという気持ちも少しあります」という武論尊、そして原のコメントを見ていこう。

改めて、この『北斗の拳』というマンガを描いてよかったなと本当に思っています。今回の銅像建立は、本当に名誉なことで、今日という日は、私の人生の中で、1番メモリアルな日となっています。今日は、たくさんの人に囲まれているのでいいのですが、1年後にケンシロウがひとりポツンとなっていると可愛そうなので、北斗市のみなさんも含めて、なんとか盛り上げていっていただければと思います。武論尊

この度、新幹線の駅に「北斗」という名前をつけるにあたって、「北斗」つながりで、ケンシロウの銅像を建てたいという市民のみなさんの思いをうけて、なんとか協力できないかと、デザインからさせていただきました。ケンシロウの銅像なので、秘孔をついているようなポーズがいいのかなと思い、「明日への秘孔」というタイトルをつけました。その名が示す通り、みなさんの明日への希望をひらくような秘孔をついているイメージになっています。この銅像をつくった方も、名前が「清河北斗さん」という方で、「北斗」つながりで、とてもいいものができたと思います。原哲夫

    (C)武論尊・原哲夫/NSP 1983
    銅像タイトル:明日への秘孔(あすへのひこう)
    北斗の拳 ケンシロウ

 『北斗の拳』で描かれるのは、世紀末の荒野、多くの人間が「今日」を生き抜くために他者を排斥せざるを得なくなった世界──。そんな時代に、ひとりの老人とケンシロウは出会う。老人は穀物の「種もみ」を苦労の末見つけ出したが、村への帰途、野盗に襲われていた。種もみを撒いて育てていけば、全ての人が飢えずに済む。だから今この種もみを奪われるわけにはいかない。

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 「今日より 明日なんじゃ」と語る老人を見て、ケンシロウは「久しぶりに“人間”に会った気がする」とつぶやく。「明日」は「北斗の拳」において重要な言葉。希望に満ちた「明日」への道をひらくため、立ちはだかる障壁を、ケンシロウは、北斗神拳の秘孔を突いて消し去る。全ての人の心に「ケンシロウ」を――。

    (C)武論尊・原哲夫/NSP 1983

 「北斗の拳銅像除幕式」には、高谷北斗市長、高橋北海道知事、そして木村北斗市商工会青年部長も参加。高谷北斗市長が、北斗の拳銅像が完成するまでの経緯を語ってくれた。

 北海道新幹線開業を契機に、北斗市を全国にPRしたいとの思いから人気漫画『北斗の拳』とのコラボについて、地元有志(若い世代の方々で、地元商工会、農協、漁協青年部が中心)が署名活動、募金活動に取り組んできたことを語ってくれた高谷北斗市長。

 昨年の北斗市夏まつりで、ラオウの愛馬「黒王号」等身大模型を『北斗の拳』著作権を管理するノース・スターズ・ピクチャーズより貸与、山車行列とともに市内を練り歩いたところ、大きな反響があったという。

それに乗じて、今度は何とか『北斗の拳』の銅像を設置できないものかと相談させていただいたところ、これまた快く承諾いただきました。改めて原先生、武論尊先生、ノース・スターズ・ピクチャーズのみなさまに深く感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。―北斗市が出来た時には、「北斗」という名前にしてよかったのだろうかと感じることもありましたが、いま、改めて、北斗という名前にしてよかったと、つくづく思っております高谷北斗市長

    (C)武論尊・原哲夫/NSP 1983

銅像『明日への秘孔』北斗の拳 ケンシロウ
場所:北斗市観光交流センター1F イベントスペース内
幅:700mm×奥行700mm×高さ1,900mm(台座の高さ約1,000を含む)
重さ:約700キロ
寄贈:北斗市民有志 / 武論尊 / 原哲夫 / ノース・スターズ・ピクチャーズ